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私は誰⁉️(7)




次の日、妹に案内され、僕のアパート連れて行ってもらった。
平日であるのに、妹とは仕事に行かない。
尋ねたら、妹は有給休暇をとっているとの事。
どの様な会社かは言ってくれない。
ただ、コンピューター関係だと言っていた。
妹を、信じている振りをしよう。

十五分程歩くと僕の住んでいる所に着いた。
アパートというよりも、マンションだ。
僕は、自分の部屋も知らない。
鍵も持っていない。
妹が、管理人から、鍵を借りて来たみたいだ。

部屋に入ると、妹の部屋と違って、かなり広い。家賃も高そうだ。
僕は、高収入だったのだろうか?
研究者と言っていたが、何を研究していたのだろう。
トイレと風呂は別れていた。
先ずは、そこを確認。

3LDKで、一人が住むには贅沢な感じがした。
僕は本当に独身だったのだろうか?
何故、一人でこの様な、贅沢な広さの部屋を借りたのだろうか?
自分自身に疑問が湧いた。

部屋を見て、何か不思議な感じがした。
全く、生活感が無いのだ。
僕は、この何日間は入院していた。
ここで、生活していたならば、ゴミもあるだろう。
埃だって付くだろう。
雑誌や本だって、片付いていない事もあるだろう。
しかし、部屋は綺麗に片付いている。掃除されているみたい
おかしい、誰かが此の部屋を用意したみたいな感じがする。

「いい部屋ね。私の部屋とは大違い」
と妹が言った。

ぼくの体に戦慄が走った。
ついに、妹の化けの皮が剥げた。
彼女は他人だ。
でも、気づかない振りをしよう。
相手を騙すのだ。
何者かが、此の部屋を私に当てが得たのであろう。
それは、彼女の仲間であろう。
だが、何故?
彼女はおそらく、僕の監視役だ。これを逆に利用しよう。
彼女を他人と想定すると、あの両親と名乗っている人も当然他人。
私の不審と思っていたことに説明が付く。

そうすると、今まで、聞いていた事は、どこまで本当なのか?
名前も、年齢も、
サッパリ判らない。
研究者だけは本当の事の様に思う。
研究していたのが、何か?それが分かれば、疑問が解けるかも知れない。

一体、私は誰なんだ⁉️。そして妹の正体は?



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