私は誰⁉️(7) 2 ボーン 2022年10月26日 02:37 次の日、妹に案内され、僕のアパート連れて行ってもらった。平日であるのに、妹とは仕事に行かない。尋ねたら、妹は有給休暇をとっているとの事。どの様な会社かは言ってくれない。ただ、コンピューター関係だと言っていた。妹を、信じている振りをしよう。十五分程歩くと僕の住んでいる所に着いた。アパートというよりも、マンションだ。僕は、自分の部屋も知らない。鍵も持っていない。妹が、管理人から、鍵を借りて来たみたいだ。部屋に入ると、妹の部屋と違って、かなり広い。家賃も高そうだ。僕は、高収入だったのだろうか?研究者と言っていたが、何を研究していたのだろう。トイレと風呂は別れていた。先ずは、そこを確認。3LDKで、一人が住むには贅沢な感じがした。僕は本当に独身だったのだろうか?何故、一人でこの様な、贅沢な広さの部屋を借りたのだろうか?自分自身に疑問が湧いた。部屋を見て、何か不思議な感じがした。全く、生活感が無いのだ。僕は、この何日間は入院していた。ここで、生活していたならば、ゴミもあるだろう。埃だって付くだろう。雑誌や本だって、片付いていない事もあるだろう。しかし、部屋は綺麗に片付いている。掃除されているみたいおかしい、誰かが此の部屋を用意したみたいな感じがする。「いい部屋ね。私の部屋とは大違い」と妹が言った。ぼくの体に戦慄が走った。ついに、妹の化けの皮が剥げた。彼女は他人だ。でも、気づかない振りをしよう。相手を騙すのだ。何者かが、此の部屋を私に当てが得たのであろう。それは、彼女の仲間であろう。だが、何故?彼女はおそらく、僕の監視役だ。これを逆に利用しよう。彼女を他人と想定すると、あの両親と名乗っている人も当然他人。私の不審と思っていたことに説明が付く。そうすると、今まで、聞いていた事は、どこまで本当なのか?名前も、年齢も、サッパリ判らない。研究者だけは本当の事の様に思う。研究していたのが、何か?それが分かれば、疑問が解けるかも知れない。一体、私は誰なんだ⁉️。そして妹の正体は? ダウンロード copy いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #小説 #Kindle電子書籍 #売れないKindle作家 #いい加減なお話 #Kindleにて販売中 #整合性正誤性 2