Photo by tomekantyou1 待っている女(2) 4 ボーン 2023年1月27日 03:19 2青年のルックスは、お世辞にも美男子とは言えない。芸能人で例えるならば、ウド鈴木に似ている。人柄は良さそうであるが、王子様には程遠い。(私の事は、ほっといてよ)と少女は言いたかった。「どうしたの?お腹減っているのか?」と、男は聞いてきた。「俺の家に来ないか?飯でも食わせてやるぜ」と、上から目線で、下心が見える。「いらないわ、私待っている人がいるの。あっちに行って。」と、少女は気の強い女である。「何だと!人が親切に言っているのに、此処で飢え死にしろ!バカ女め!」と、捨て台詞を残したまま、何処かに行ってしまった。そのように言ったものの、待ってる王子様はまだ来ない。どれくらい、時間が経ったのであろうか?少女はそのままベンチで寝てしまったベンチの上で寝ていた少女に奇跡が起こったのか?少女が気が付くと、見るからに気品を兼ね備えた一人の男性が少女を見ていた。優しい目に人柄を感じさせている。「目覚めましたか?王女様」と、訳の解らない言葉を発してきた。「私は、王女では無いです!ただの、娘です」と、少女はその青年が自分を、からかったと想って、いつもと違う強い語調で言った。「そうですか?貴女は何もご存じでは無いのですね。王女様。貴女はエンペラン国の女王ですよ。」と、またもや訳の解らない事を言われた。「エンペラン国何て聞いた事が無いわ。私をからかって面白いですか?」と、今度は怒って言った。「では、私がその国に連れて行ってあげますよ。」と無理やり少女を、車に乗せようとした時、見回りの警官に声を掛けられた。男性は、身を素早く身を翻して、少女だけを残して車で去って行った。あの男は、家出少女に如何わしい仕事をさせていると云う札付きの悪だった。 ダウンロード copy いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #小説 #ベンチ #売れないKindle作家 #書いてみた #王子様 #いい加減な話 #エンペラン 4