猫になった宇宙人(4)最後の投稿 2 ボーン 2022年6月17日 05:10 猫になった宇宙人(4)「雅子、雅子。いるの?学校また休んだの!」と言う大きな声が聞こえた。少女の部屋は2階だ。母親は帰ったばかり、玄関先から雅子の居場所を確認している。少女は悲しがってる。心で泣いてる。 何故だろう?少女はイジメられていているのだ!母親は少女の部屋に入って来た。「雅子。居るのなら返事ぐらいしなさい! また、学校休んだの? しょうがない子ね。」不機嫌そうに、母親は言った。少女はうつ向いている。(お母さんには、分からないわ。私の事なんか)「何よ、此の猫」と私に気がついた。殺気を感じた私は、素早く少女の所に逃げた。「拾ったの?拾うならもっと良い物拾いなさいよ。 ダメよ、そんな物。捨てて来なさい」と、私は物扱いされた。猫と言えども、生命を持った生き物だ!地球人は人間だけが生き物と思っているのか?しかし、私のM52星では生物は、私達以外の生物は居ない。少女はうつ向きながら言った。「猫、飼いたいの。」と弱々しく小さな声で。母親は、私を睨んでいる。見ている。私の事を可愛い❤️と思っている。意外と此の母親は良い人かもしれない。「雅子が責任持って飼うと言うのなら、置いときなさい。」「飼っても良いの?」少女の声に元気が出た。「良いよ、飼っても。でも雅子が育てるのよ。 私は見てるだけだから」(猫を飼う事で雅子の気持ちが収まり、癒されるならばその方が良い)母親は、その様に思っている。やはり、どこの星の人でも親は子供の事を思うものだ!と、思ったが、私には親は居ない。気がついてみると、私達の住むM52星では、親子の様に暮らしてはいるが、親の存在は無い。本当の親子とは、どの様な物であろうか?これは面白いリポートになるぞ。私を飼う事を許された少女は、本当に嬉しそう。心の中で、キャキャ言ってる。ニャニャとは言ってはいない。嬉しそうな笑顔で私を抱き上げ、抱きしめた。「良かったね。これから一緒よ。そう名前をつけないとね。何がいいかな。」「私の名前はゴアです」と言ったが、「ニャー」としか言えない。心を読む事が出来ない地球人と話すのは、不便な事である。「聖ちゃんが良い。聖人の聖。これが良い。」「セイちゃん? 私の名前はゴアだって言っているのに!」でも「ニャー」としか言えない。しかし、聖ちゃんも、良い名前の様に感じた。ところで、「聖人って何?」と思っても、伝わらない。そう言う事で私の名前は「聖」と決まった。Kindleで発売中です。後の展開に興味を持たれ面白く感じられたならば、続きを読んで頂ければ、私にとっては幸いです。此の小説は、宇宙人の目を通して地球人を観察し、ある家族の姿をレポートするストーリーになっております。家族とは、親子とは、夫婦とは、兄弟とは、どの様なものなのか?それをテーマとして書きました。尚作者名はボーンです。ハイフンは長い方です。この作品だけハイフンは長いです。検索のときご注意くださいね。 ダウンロード copy #猫 #結婚 #親子 #Kindle出版 #宇宙人 #兄弟 #Kindleで販売中 2 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? サポート