見出し画像

猫になった宇宙人(9)


猫になった宇宙人(9)

猫では、問題の解決は出来ない。
その女を引っ掻くぐらいは出来るが!

私は猫以外の動物にも成れるが、タイトルは「猫になった宇宙人」
である。
猫以外の動物になるのは、私のポリシーに反する。
ここは猫のままで、行くべきであると、私の心の声が聞こえてくる。

「そんなのタイトルを変更すれば良い事だろう」と考える読者もいると思うが、私にはそれが出来ないのだ。
何故なら、私は一度決めた事は変えない主義だからだ。
そう、私は頑固者!

虐め問題を解決すると思ってはみたが、これはそう簡単には出来ない。
何故なら、地球人の心のレベルが低すぎからだ。
また、一人の人がいじめを受けていても、それを「我関せず」
と、ほとんど全員が想ってしまう事の虚しさ。愚かさ。
悲しい現実である。

自分は他人より優っている。
その様な心に支配されてしまうと、他人の事など無視して、
自分本位に考えてしまう。
白人が黒人を奴隷にしたり、
ユダヤ民族を虐殺したり、
身分制度もそうであろう。

その最悪が戦争である。
自国の優位にする為に、他国を犠牲にしても、悪意さえも感じない。
これは地球人の心の病であろう。

この心の病をいかに解決するかは、より高い思想を持つ事が必要である。

一人の勇気ある行動が、波動を呼び起こす事もある。
一人、一人が、他人の痛みを感じていけたなら、いじめも
戦争も無くなるのではないだろうか?
私達の星では、全ての人が平等で、穏やかに争いも無く暮らして行けるので、この様なイジメなど考えても見なかった。

私は猫なので、偉そうな事を言っても誰も聞いてはくれない。
というより、「ニャー」としか言えない。

私には、虐めの解決は出来ないが、少女の為に癒しを与える事はできる。

少女には、他の悩みもある。
私には聞こえてくるのだ、心の声が。
強くて、悲しい心の声が。

その一つは、家族の事である。

家庭不和。これ程の悲しいものはない。
本来、家庭とは安らぐ為に無ければならない。
家に帰っても心が落ち着かないのであれば、家に帰る意味が無くなる。ただ寝るだけに帰るのであれば、ホテルでも良い。

少女の家庭は家族の間の繋がりは、残念ながら無いのだ。
何故この様な家族になってしまったのか?

少女の気持ちを読み取ると聞こえてくる。

皆んなそれぞれに、自分中心。
自分だけ良ければ良いという考えになってしまったからだ。

何故、自分だけ良ければ良いと思う様になったのか?
原因を探っていこう。

自分本位で考えることが、地球人の特徴かも知れない。
それとも、少女の家庭だけが特別なのか?

家庭不和の原因を解決していけば、血の繋がった家族だ、
仲良くなるはずだ。
何故なら、最初から家族の仲が悪いとは考えられない。

家族一人一人の心を観察していこうと、私は思っている。

前回の 猫になった宇宙人(8)に、多くのビューが付きました。
お読みくださった方々に感謝いたします。
(9)もよろしくお願いいたします。

いいなと思ったら応援しよう!