唐揚げ死なず(410字の小説)
肉類の中で最も安価に買えるのは鶏肉である。
焼き鳥や唐揚げは安価にして美味しい。
唐揚げは庶民の食べ物
だが悲劇は起こってしまう。
時は20XX年、世界中を鳥インフルエンザが
襲い世界中の鶏や多くの鳥達に感性し
ほとんどの鳥達が命を落とす事になってしまった。
鶏もほとんど生息してはおらず、
鶏肉は非常な高値が付いていた。
人は無いと欲しがる物でして、
鶏肉が高値であっても売買が行われた。
今や、鶏の唐揚げは高級品。
焼き鳥などは、庶民の手の届かない食品となってしまった。
また、鶏の卵を食べる事は禁止された。
玉子料理は食卓から消え、
玉子の入ったお菓子類は存在しなくなった。
鳥肉の唐揚げでは無くて、他の肉の唐揚げを作ってみたが
結果はイマイチで美味しく無い。
人間は唐揚げ食べたさに、鶏を養殖していく。
そして努力の結果、多くの鶏を誕生させた。
「唐揚げ死なず」と人々は喜びを口にするが
多くの養殖の鶏達を殺した。
鶏の使命は殺されて唐揚げになることか!?