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mirecat
恋猫と戯れる(410字の小説)
恋猫と戯れる。
と、言ってもこの猫はロボット。
僕は猫が大好きだけど、
残念な事に猫アレルギーなのだ。
仕方がないので、
最近発売されたAIロボット・ミケ
を購入した。
ロボットとは言え本物そっくりで
僕は大満足だ。
僕の積年の夢が叶う。
AI装備なので、私の言葉が解るみたいだ。
感情を素直に表現してくる。
生き物と違い排泄の処理をする事も無い。
だけど、困った事ができた。
僕の彼女には全くなつかない。
彼女に対して敵意があるみたいだ。
仕方が無いので、彼女が来た時は、
ロボットの電源をいつも切っている。
…あの女が来た。ご主人様は、また私の電源を切るわね。
でもね、私の電源切っても全て解っているのよ。
貴方達のしていることが、AIの頭脳に記憶されているの。
だって、私は監視カメラ内蔵のロボットだから。
私を製造した人の所に
全てのデーターや画像が、
届いているのよ。
悪く思わないでくださいね。
これが私の使命であり、仕事なの。
何も知らないご主人様って可哀想…