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就活で100社に落ちた私が未経験経理に転職できた話 その3
今まで登録してこなかったサービス、それは転職エージェントだった。
これは登録すると一人ひとりにエージェントがついて、そのエージェントが個々人に合った求人を紹介してくれるというサービスである。
ただこれに登録すると、転職活動のペースが速くなったり、もう後には引けないといった感じがあったので今まで登録してこなかったのだ。
でももう後に引く気はなかった。
年末に試しにDODAに登録した。今でも覚えているが、年明け出勤一日目から工場に挨拶に行くことになって、その道中の新幹線の中で電話がかかってきた。DODAだった。転職エージェントの登録の方法などを教えてくれて、当日中に手続きを済ませたことを覚えている。とにかく早く転職したかった私にとっては本当に救いの電話だった。
その他にもパソナ、@type、リクナビのエージェントにも登録した。パソナに関しては電話がかかってきた後に面談をすることになり、当時日本橋にあったパソナの社屋でキャリア面談を行うことになった。結果として今の会社にはパソナの求人によって入社している。本当にお世話になった。
ここで転職エージェントのシステムをまとめておこうと思う。
転職エージェントのサービスは転職者側は基本的に無料である。私が登録した4つのエージェントには一切お金を支払っていない。分からないが、ビズリーチのようなハイスペック人材とかのエージェントは有料かもしれない。
ではエージェント会社はどこからお金をもらっているか。答えは転職者が内定した企業からである。基本的に、転職者が内定した企業が転職者に支払う年収の3割をエージェント会社は受け取ることになる。
ただし転職で大きく年収が上がるというのは難しい。私の場合は当時いた会社と転職先で大して年収は変わらなかった。大体360万円である。ということはエージェント会社には3割の120万円程度が入っていることになる。
このシステムの場合、転職前と転職後で年収が変わらないと仮定すると、300万円の人材を3人紹介するよりも1000万円の人材を1人紹介したほうが会社に入る収益は大きくなる。
それが露骨に出たのがリクルートエージェントだった。私より先に転職した同期も同エージェントを使用していたが、対応が悪く大した求人を提示してこなかったと聞いていた。私も同じくリクルートも使用したが、やはり同じ感想を抱き、結局リクルートでは1社も受けに行っていないと記憶している。今は分からないが、年収に自信がない人はリクルートはやめたほうがいいというのが感想である。
転職エージェントに登録すると、まずは電話がかかってくる。そこで簡単な電話面談を行う場合はそれで終了。ただ一部のエージェントは直接会って詳細な面談を行う場合もある。その後は通常の転職サイトと同じように、エージェントが提示してきた求人票からよさげなものに応募する、といった流れになる。
他にもエージェントを利用すると、一か月の応募目標を伝えられたり、あらかじめ企業面接で訊かれる内容を教えてくれたり、落ちた場合はその理由も教えてくれたりする。履歴書は一度書けば、あとはエージェント側で企業に渡してくれる。また一般には出回っていない求人もエージェント会社は持っていることがほとんどである。
自分のペースでゆっくり転職活動をしたい場合はともかく、早く転職したいのならば、さっさとエージェントを使った方が良いというのが経験上の持論である。
さて、当初は管理系、それもできれば経営企画や経理で職を求めていた私だが、経理は経験者採用がほとんどで未経験の募集は少ないのである。
私は簿記3級までしか持っていないが、できれば2級まで持っている方が望ましい。それでも経理未経験では大して求人は増えないという印象。大体の求人は経理経験1年以上や3年以上を求めてくる。逆に言えば、経理経験者はその参入障壁があるため経理から経理への転職には有利になるのではないかと思う。
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