小暑 温風至(あつかぜいたる)
九州では、大雨で大変な状況ですが、少しでも早く、日常を回復されるよう、お祈り申し上げます。
さて、七夕の節句ですね。
24節季では小暑。
72候では「温風至(あつかぜいたる)」。
梅雨でじめじめしていますが、雲の上は、ギラギラした太陽が照り付け、熱い風が吹いている…、という状況を示しているのでしょうね。
24節季72候でも、七夕の節句でも、このタイミングで「そうめん」を食べるというのは、あまり聞かなかったのですが、謂れはあるようです。
「索餅(さくべい)」という小麦粉のお菓子を7月7日に食べると無病息災で過ごせるというもの。 索餅はやがて作り方や形を変えて「そうめん」へと変化し、七夕にはそうめんを食べるようになったと考えられています。
火照る体を冷やすため、大葉やミョウガを薬味にして「そうめん」を食べると、確かに体が冷えて、バランスがとれそうです。
付け合せに、キュウリの浅漬けとかも、体を冷やしてくれそうです。
昔は、七夕というと、近くの竹林のあるお宅から竹を譲ってもらって、七夕飾りを飾り付けて、短冊に願い事を書いて…。
地域の行事として成立していたと思います。
今は、どうなんでしょうね。
我が家では、小さい竹をもらって、飾り付けと短冊を吊り下げています。
「短冊を見られたら恥ずかしいから、写真は厳禁」だそうで、撮らせてもらえませんでした。
そういえば、織姫と彦星の物語って、語り伝えられているんでしょうか。
七夕は、それらを象って星祭とも言ったらしい。
でもこれ、切ない物語ですよね。
恋をして、仕事が疎かになったから、1年に1回の逢引き。
艶っぽくなるので余り突っ込みはしませんが、自分だったら、がまんできないだろうなぁ…。
現実問題として星を見るなら、旧暦の七夕の方が、梅雨も明けていてよさそうです。
旧暦の7月7日は、月齢で言うと6あたりで、月が船の形に見える三日月です。その船に乗って、年に1回の逢引きなんて、なんてロマンティックでしょう。
織姫星は琴座のベガ(日本人と関係が深い星)、彦星はわし座のアルタイル。
たまには、空を見上げましょうか。
晴れると、いいなぁ。