宇宙軒食堂（金沢市）

体を癒してくれる御馳走は、心のごちそうでもある。

このコンセプトを基にして、私が心から紹介したいお店だけを紹介します。料理が美味しいのは基本中の基本。それ以外の何かが心の琴線に触れるものが、心の御馳走です。

金沢に出る用事があったので、久し振りに宇宙軒に来ました。
前は、飲みに出る前の腹ごしらえで「とんバラ定食」を食べ、繰り出したものです。

場所は、表通りから路地を入った一角。
初めてだと、ちょっとわかりにくいかもしれませんが。

もう、何十年もこの場所から変わりません。
懐かしいですね。

コロナ対策で、間仕切りがされていて、安心して食事ができますね。
昼の11時開店と同時に入ったので、お客さんの姿はまばらですが、ここが満席になって人の出入りが絶えません。
考えてみれば、お昼に宇宙軒食堂に来たのは、初めてです。

とんバラは、フライパンで焼くのではありません。
カウンターの中には、でかい鉄板があり、「鉄板焼き」にして出してくれます。

フライパンでこじんまり焼くのではなく、大きな鉄板の上で焼くお肉は、一味違うんですよね。
焼く時、調味料は使いません。
素焼きにして、タレをつけて食べるスタイルです。

これ、普通盛です。

男なら「大盛り」とか「W」とか、言う人たちもいますが、それ、若い人達のセリフですよね。
結構ボリュームがあるので、いい加減お年ごろの私には、普通盛で十分です。

たれは、お肉を食べて丁度良いくらい。
私は、キャベツを入れて「舐めるように」食べきります。
お肉の焼き加減は、焦げない程度だが、程よい非加減、です。
これ、本当に肉が旨い「火加減」なんですよ。
プロ技です。

肉をたれにつける。
ご飯に、ワンポイント乗せる。
口にお肉を入れ、ご飯も一口箸で運ぶ。
想像しただけで、よだれが…。
飯テロですね、これは…。

単純な豚肉の定食のはずが、特別なご馳走になるお店です。

いやー、本当においしかったなぁ。

また来よう。

ごちそうさまでした。