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台湾「星のやグーグァン」再訪。冬季限定のおひとり様スパプラン体験記

およそ5年前の2019年6月、台湾が誇る中央山脈の麓、谷關グーグァンに開業した星野リゾートのラグジュアリーホテル「星のやグーグァン」。

2022年の冬に青木由香さんと二人で大人の一泊二日旅から2年、再びお邪魔して参りました。

「星のやグーグァン」についての基本情報なども書いておりますので、前回の宿泊レポートもぜひご覧ください。

前回の宿泊レポート『中央山脈の麓、谷關へ。台湾「星のやグーグァン」宿泊記』2022年12月6日

台北から高鉄に乗って、「星のやグーグァン」に到着!

前回同様、台北→台中までの高鐵(高速鉄道、新幹線的な存在、およそ1時間)に乗り、台中からは送迎タクシーでお宿まで向かいました(およそ1時間半)。

古くからこの地で暮らしてきた台湾原住民のひとつ「タイヤル族(泰雅族)」によって1907年に発見された弱アルカリ性の炭酸水素塩泉(※台湾の温泉法による)は、日本統治時代に入ると日本人たちから「明治温泉」と呼ばれ親しまれ、明治天皇が訪れたこともあるそうです。タクシーで「星のやグーグァン」へ向かう途中には何軒もの温泉ホテルを見かけることができます。

竹林に囲まれた「星のやグーグァン」、シグニチャーともいえる素晴らしい中庭「ウォーターガーデン」は健在でした。

(左)青木由香さん(右)竹林とそよ風が通り抜ける大好きな廊下。

そう、今回も青木由香さんとご一緒させていただきました!

今回は、「星のやグーグァン」の冬限定のおひとり様スパプラン「冬の陽光スパリトリート」を体験させていただけるということで、青木由香さんと再訪したのでした。

そう、ちょっと特別なのが、こちらは2泊3日のおひとり様プランなんですね。それを今回はプレスツアーということで二人で、1泊2日でギュッと体験させていただいたことになります。

終始スマートフォンを手に、ご自身のPodcast『楽楽台灣』のための収録を回している青木さん。近々配信されると思いますのでお楽しみに。

お庭のガゼボでフラワーアレンジメント体験

まずは、中庭「ウォーターガーデン」にあるガゼボで、フラワーアレンジメント体験。たくさんの花材に、とっても優しくて素敵な先生から直々に教えていただけます。

台湾特有種を含む、もともとこの土地にあった木々植物を眺められるお庭で、風を感じながら草花に触り、手を動かしていると、とても癒されます。

中庭「ウォーターガーデン」にあるガゼボは、普段はソファが置かれて休憩できるようになっています。(写真提供:星のやグーグァン)

お部屋は温泉好きのための特別なスイート

今回、私たちが宿泊したのは「月見」というメゾネットタイプの二人部屋。

高く天井まで取られた窓からは、目の前に「大甲溪」を見渡すことができます。絶景。
(左)お部屋に入ると、先ほど生けたばかりのお花がセットされていました。
(右)お茶と和菓子でほっとひと息。
ツインベッドはこんな感じです。

温泉好きのための特別なスイート「月見」

部屋付き半露天からも「大甲溪」が眺められます。

「月見」というお部屋は他の客室に比べて温泉エリアが2倍取られているそうで、湯上がりに寝そべることのできる畳ゾーンもありました。

温泉で温まったらここでひと休み、最高ですね。
二人で一緒に使える洗面台がうれしかったです。

お部屋でいただく超・養生ディナー

このプランの目玉の一つが、冬にぴったりの養生料理。
ディナーではこの地特産の「チョウザメ(鱘龍魚)」のお鍋を、お部屋でいただくことができます。

スタッフさんたちが部屋まで来てセッティングしてくださいます。大掛かり!
手前がチョウザメ。実はサメとは全く関係のない魚だってご存じでしたか?

チョウザメというと卵を加工したキャビアが有名ですが、魚自体も良質なタンパク質やコラーゲンが豊富で低脂肪。アミノ酸も豊富な栄養満点の高級食材。

良い水と空気に恵まれた谷關グーグァンではチョウザメの養殖が盛んで、冬の養生食として地元の名物となっているそう。

参考記事:
・『チョウザメ、刺し身のお味は… 栄養満点の高級食材として定着目指す』朝日新聞
・『チョウザメの教科書』株式会社九州築地

チョウザメだけでもすごいのに、「星のやグーグァン」の新しい料理長さんはそれに台湾に浸透している陰陽五行の考えを取り入れ、陽の食材としてチョウザメとホタテ、隠の食材にショウガやナツメを組み合わせた鍋料理を考案したのだそう。
しかも、特筆すべきは烏骨鶏うこっけいを贅沢に使ってお出汁を取っていること。

青木さんも私もびっくりした、丸ごと1匹の烏骨鶏うこっけい
チョウザメやホタテ、和牛、地元で採れた立派なキノコたちを、栄養満点の烏骨鶏のスープで。
お好みで米麹や紅麹、柚子胡椒を付けておいしくいただきました。

食後はお庭やホテル付近を散策

お腹いっぱいになっても、実はとってもヘルシーなディナーをいただいた後は、青木さんと二人でお庭やホテル付近をお散歩しました。

素敵な照明デザインで、夜のお庭がライトアップされています。
散策した後は、ホテルの大浴場近くで提供されているご当地アイスキャンデーと、オリジナルカクテルをいただきました。

↓ この日の夜に思いつきで収録したVoicyは、プレミアムで公開しています。

朝食はお部屋で養生お粥

翌朝起きると、体が軽くてびっくり。
超養生ディナーをいただき、温泉にたっぷり浸かったからでしょうね。

しかも朝食は部屋出ししてくださるんです。

鳳眼果フォンイエングゥォ」という、胃を温める効果があるとされる栗のような黄色の実、キヌアなど地元産の穀物を使用したお粥は、グルタミンが豊富で、気分を落ち着けリラックスに良いのだそう。

「星のやグーグァン」のホテルスパを初体験

朝食後は、今回の冬プランのもう一つの目玉であるスパを体験。
実は私はこれが「星のやグーグァン」のスパ初体験でした。

プライベートが確保されたスパのロビー。心が落ち着きます。

今回私が体験させていただいたスパメニューは、『翠』という、温めた翡翠を使った全身マッサージ。日本から講師を招いて訓練を受けたというセラピストさんたちが、日本式のマッサージで疲れをほぐしてくれます。

温めた翡翠を使ったボディマッサージで、体の芯までポカポカに。(写真提供:星のやグーグァン)
マッサージが終わった後には、好みの養生茶をいただきました。

「星のやグーグァン」冬限定のおひとり様スパプラン「冬の陽光スパリトリート」

今回私たちが体験させていただいた冬限定・2泊3日のおひとり様スパプラン「冬の陽光スパリトリート」は一日一組限定、一名様のみ受付が可能です。

台中からの往復送迎、三日間毎日異なるスパメニューと、特別に設計された養生食で身体を整えるというスペシャルなプランです。

【星のやグーグァン】山間に佇む温泉リゾートで睡眠のリズムを整える「冬の陽光スパリトリート」期間限定で提供

~3回のスパトリートメントや温泉入浴、体内時計を整えるアクティビティや養生食で心身をリセットし、良い睡眠習慣を身につける台湾一人旅~

■予約可能日 :2024年12月17日-2025年2月27日の火曜から木曜までの2泊3日
*除外日:2024年12月31日-2025年1月2日、2025年1月28日-2025年2月6日

■費用 :42,951ニュー台湾ドル/1名(税込み、サービス料と宿泊費は別)

■滞在スケジュール(目安)
<1日目>
13:30 台中新幹線駅より専用送迎車に乗車
15:00 チェックイン
17:30 夕食:会席料理
20:00 スパトリートメント「潤」

<2日目>
7:30 気循森呼吸(きめぐりしんこきゅう)
8:00 朝食
9:30 フラワーアレンジメント体験
14:00 スパトリートメント「 翠」
19:00 夕食:体を温める「温補(ウェンブー)チョウザメ鍋」

<3日目>
7:30 氣循森呼吸
9:00 朝食:体に優しくエネルギーを与える雑穀粥朝食
10:30 スパトリートメント「律」
13:00 チェックアウト 専用送迎車で台中新幹線駅へ

※本プランには台中市内(台中鉄道駅、台中新幹線駅を含む)から、星のやグーグァンまでの専用車送迎が含まれます。

■予約:一日限定一名様
メールで「info_guguan@hoshinoya.com」までご予約ください。
(ご宿泊予定日の14日前の台湾時間正午12:00までの受付)

■対象:18歳以上の宿泊者

■注意事項:
*参加日3日前から100%のキャンセル料が発生します。
*食材は仕入れ状況により変更になる場合があります。
*天候を考慮して、アクティビティ開催場所が室内に変更される場合があります。
*フラワーアレンジメント体験で作成した花は、税関審査の関係上、日本へのお持ち帰りはできません。
*台中市内以外の場所から、もしくは台中市内以外の場所への送迎をご希望の場合、追加料金が発生する場合があります。

実際の内容は下記でご確認ください。
「星のやグーグァン」『「煦日舒心」冬季限定 SPA 專案』(繁体字中国語のみ)

以上、とってもとってもスペシャルで贅沢な時間でした。
日本式のきめ細やかなサービスで本当に寛がせていただきましたし、年末にひと息つけたこと、本当にありがたかったです。
というわけで、いつも忙しくしている妻さん、お母様、ご親戚へのプレゼントにも超絶おすすめです。

↓ 今後の旅の参考に、公式サイトをのぞいてみるのもいいかも。

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