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石器発見!?佐世保の隠れた魅力!洞窟遺跡で古代のロマンを感じるマニア旅

こんにちは!長崎のライター、やえのです。

日々佐世保のおもしろスポットやおいしいものを探しております。

今回は、佐世保の洞窟遺跡を紹介します。遺跡で縄文人ごっこをしたり、矢じり探しをしたり。おばちゃんがテンションアゲアゲで楽しんできました。

歴史好きな人、子どもの自由研究のテーマで悩んでいる人、私の変な写真をみたい人は是非、読んでいってくださいね!


洞窟遺跡とは?

みなさんは洞窟好きですか?

はい!「青の洞窟」シリーズは好きです!!!

実は、佐世保は洞窟遺跡の数が日本一

洞窟遺跡とは、人が暮らしていた痕跡が残されている洞窟、または洞穴のことを言います。
実は佐世保には考古学者がウハウハしちゃう遺跡が36もあるんです。

ぶっちゃけ、

遺跡の何がどう面白いん?

と思う人、いるのでは?

正直、どう楽しむのかわかりませんよね。福井洞窟に2回行きましたが「うん、洞窟にしては浅い……。全然涼しくない……」と感じただけでした。

すみません……。

でも意外や意外!今回再度取材で行ったのですが、楽しかったんです!というのも、学芸員さんが一緒に行ってくれたから!
発見や驚きがあり、とてもワクワクしました。
なので皆さんにも疑似体験していただきたく、訪れた時の様子を紹介しますね。

推しがいる福井洞窟ミュージアム

まず最初に訪れたのは福井洞窟ミュージアム。佐世保の洞窟遺跡についてわかりやすく展示している博物館です。出土したものが多数展示してあり、なかでも当時の洞窟の様子がわかるプロジェクションマッピングは見ものです。

そして、ここはわたしが初めてナウマンゾウと戦った場所。

2021年4月
鹿と猪も一緒に逃げました

まだ健在でしたので、再度戦いに挑みました。

体重を増やして挑みました。
また負けました。

あと、ここには、わたしの推しがいるんです。

彼です❤

黒曜石を削って、矢じりをつくる工程を動画で紹介しています。
毎回、その所作と手さばきに感動。衣装もばっちりです。

天然のガラス、黒曜石
「にかわ」で鹿の骨に矢じりを貼り付けていきます。
矢を突いてみる彼
仕上がりを確認中の彼❤

大きな画面で見れますのでぜひみなさんにも見てほしい。
もし地球文明が滅んで未来少年コナンみたいな世界になったら、彼についていこうと思う。

いざ洞窟へ!石器を発見!?

今回、幸運にも、福井洞窟ミュージアムの学芸員の柳田さんのガイドで遺跡をめぐることができました。そして佐世保コンベンションセンターのスタッフさんもご一緒です。

柳田さん

遺跡につくとさまざまなお話をしてくれたのですが…
「地面には当時使われていた石器が落ちているんですよ」
と。
なぬっ!これは見つけねば!
その場にいた人達で、落としたコンタクトを探すかの如く捜索開始!

すると一人が「これは??」
と見つけたのが、細長い石。「ナイフっぽくない!?」と話すと、まさに包丁的なものだったようで。
「皮を解体したり、肉をはがしたりするために使われていたのでは?」とのこと。

「こういう風にして持つと、フィットするんですよ。昔の人が持ってた持ち方と一緒なんですよ。そういう時なんかワクワクします。」と柳田さん。

近くの葉っぱで切ってみたら、ほら!

よく切れる!と喜ぶコンベンションセンターのスタッフさん

さらに「この葉っぱを使って縄をつくっていたんですよ。」と近くに生えているはっぱをとってきて枝を割き始めました。

からむしという植物
三つ編みにして紐状にしていく。

「ひも状にして、土器の模様とかつけたりします」
まさに縄文土器の「縄文」のもと。

「こうやって遺跡の現場に行くと、当時使っていた植物なんかもあって想像が膨らみます」と柳田さん。
たしかに。植物はきっと何万年もここにあったはずで、これらの草や木々を当時の人は生活に使っていたに違いありませんね。

岩下洞穴と美しい棚田

次は岩下洞穴といわれる遺跡です。

洞窟まで深くないのが「洞穴」

ここは昭和38年に地元の高校生が発見した遺跡だそうです。
当時遺跡発掘のブームがあり、「昔防空壕として使っとったけん、遺跡なんじゃね?」と高校生が土を掘り起こしたところ、人骨が大量に発見されたそう。

縄文時代早期から前期あたりの遺跡で、氷河期がだいぶ薄れ、四季も生まれた頃とのこと。定住化も進んでいたので、人骨がまとまって見つかったと考えられています。

生活の空間と埋葬の空間が隣接しており「当時の人たちは死が暮らしと密接していたことがわかる遺跡です」と柳田さんは話していました。

左が煮炊きをする生活エリア、右が埋葬エリア

「当時の平均寿命は10代で20歳まで生きない」という話もあり、短い人生でいつ死んでもおかしくない暮らしだったんじゃないかなと思いました。私たちよりもっと濃く、日々を大切に生きてきたに違いありません。

霊所

洞穴の反対側は霊所になっていて、いろいろなお地蔵様?や観音様?が祭られていました。

ちょっと神秘的で怖い雰囲気。

近くには美しい棚田が。広報の表紙にもなったそうです。

水を張った美しい棚田

「全然、”もうけ”はなかとばってん、一年でも休むと次からもう育たなくなるけん。」
仕方なく田んぼをやっているというおじさまが登場。
団体で訪れた私たちにも物怖じすることなく、めっちゃお話してくださいました。

ナイススマイル!

泉福寺洞窟へ。お寺はどこですか?

次は泉福寺洞窟へ。ここは民家の間の細い道を抜けていきます。泉福寺がここの奥にあるのかな。

元気にあいさつしてくれたワンチャン
ねこちゃんもこんにちは。

ほぼ、森の中を歩くこと3分。

ジャングル

突如、洞窟が現れました。

ザ、洞窟

大小複数の洞窟の穴。3LDKですね。

こちらの物件、ロフト付きになっております。

台所はここかな。縄文人の気持ちになって料理をしてみました。

シシ鍋もうすぐできるよ
山道トレッキング状態

ところで泉福寺は?
泉福寺というお寺に洞窟があると思っていたわたし。
「泉福寺ってお寺はないんです。地名だけが残っているだけです。」
と柳田さん。
そこにいたわたしを含め、3名上の人が「え!!お寺はないんだ!」と驚いていました。

この洞窟も地元の中学生が発見したそうですよ!

福石観音 小顔のお地蔵さんたち

今度こそ、お寺にある洞窟の紹介です。
福石観音の敷地内に五百羅漢といってお地蔵さんが大量に祭られているところがあります。そこが洞窟なんです。

たどり着くのにこちらもトレッキング状態でした。やっとたどり着いたときは感動でしたね。

全長60メートル近くある洞窟
お地蔵さんは戦国時代のものから昭和のものまで
後付けの頭

お地蔵さんたちを見ると、頭がないものがあったり、後からセメントでくっつけたようなものがあったり。
「廃仏毀釈の時に頭を落とされたお地蔵さんたちです。気の毒に思ってあとから頭を付けたんでしょうね。」と柳田さん。

歴史の教科書で学んだことがこんな風に目の前で展開されているとは!そういえば首のない仏像って時々みかけてたけど、それって廃仏毀釈の時の名残だったのですね。めっちゃ怖かったけど解明されてほっとしました。

小顔すぎるお地蔵さん

ということで、ここでも縄文ごっこ。ちょうどいい石に座って縄文時代のお母さんになりきりました。

「何を作っているの?」と聞かれたので「うさぎのコンフィ」と答えました。

須佐神社 矢じり発見!?

須佐神社

最後に訪れたのは須佐神社。
ここは洞窟の中に神殿があり、発掘調査はされていないんだそうです。一説によると伊万里まで続いているとかいないとか……。

神殿の前で手を合わせると、ひんやりとした風が。

「社の中のエアコン?」
と思ったのですがエアコンではなく、洞窟から流れる風。こんなに冷たい風が来るってことはきっと深いんだと思う。

洞窟の入口にご神体が祭られています。
神様いっぱい

発掘調査はされていない須佐神社ですが、ちゃんと昔の人がここで暮らしをしていた証拠が。そう、やじりの材料となる黒曜石です。
柳田さん、ちょっと下をみただけであっという間に見つけてしまう。

松浦の海でとれる黒曜石

私も一生懸命探してみつけましたよ!!

とおもったらダンゴムシ

ということで、楽しく洞窟巡りしてきました。
あなたのまちにも隠れたおもしろ遺跡あるかもしれません!
ぜひ、遺跡めぐり、やってみてくださいね。

ちゃんとした洞窟遺跡の紹介記事は佐世保コンベンションセンター様のサイト「海風の国」で執筆いたしました。ご一緒にこちらの記事も読んでくだれたら嬉しいです!


次回予告!

次回は7月19日にインタビュー記事を公開します!
タイトル「シニア世代の新たな挑戦:佐世保で生まれた革新的キャンプサービス『ぷらキャン』」
ぷらキャンについてはこちらの記事をぜひ!


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