涙の小倉山荘「あられセット」

たまたま友人が具合が悪くなった時に居合わせて、病院まで付き添った御礼に、成人の日に頂いた「小倉山荘」のあられセット。幸いにして友人は大事に至らなかった。われわれから見れば、新成人は子供のごときもの。親と子といえば、このお菓子には忘れられない記憶がある。娘が中学生時代に、亡くなった同級生がいた。両親がある朝起きてみたら、娘さんは寝たまま突然死していたそうだ。娘も未成年だったので、その葬式に同席参列した。会衆に向けて、ご両親が「今日お配りする会葬御礼の品は、亡くなった娘が愛して、毎日おやつに食べていました。どうか皆さんも召し上がる時に、娘のことを思い出してやって下さい」とご挨拶された。亡くなられたお嬢さんをどんなに愛していたか、失われた家族一緒の日々をどれだけ惜しんでいるかが、深く伝わった品選びとメッセージだった。このお菓子のパッケージを見る度に、その光景を思い出し泣き。2019年
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