社内事情通の語るロシア🇷🇺ウクライナ🇺🇦展望
4月13 テレビ体操、通算4,094日目。ロシアのウクライナ侵攻から1ヶ月以上が経った。当初のウクライナ惨劇から、長期化の中で、何となく様子が変わってきた。そんな中で、社内事情通がロシア🇷🇺ウクライナ🇺🇦情勢を解説展望してくれた。曰く、戦争は直ぐには終わらない、ロシア劣勢、時代の転換期に当たるという預言。聞いた感想として、戦争の早期終結と第三次世界大戦の勃発にならないことを祈る。それは「ヨハネの黙示録」の実写版だから。
1️⃣戦況
・英米の武器供与で圧倒的にウクライナ有利になってきた。特に自動型無人攻撃機「スイッチブレード」は強力。ロシア軍の旧式武器では米英の最新兵器には敵わない。
・ロシアは全く制空権が取れず、緒戦で活躍したヘリは片っ端から撃ち落とされた。
・ロシア軍は19万人を投入して、2万人が死亡。生存率から考えてほぼ機能不全に陥っている。
・キーウに向けて64kmの戦車隊列は、アメリカ傭兵部隊の狙撃でほぼ壊滅。この傭兵部隊は米英最新兵器の使用をウクライナ軍に指導。
・そもそもロシアの2014年のクリミア占有以来の戦争で、アメリカは着々と対露制裁の準備をしていた。
・ロシア東部でロシア系住民へのウクライナからの圧迫もあり、全てがゼレンスキーの言う通りでもない。
・とにかく欧米の心配はプーチンに核のボタンを押させないこと。
2️⃣経済統制
・ガス供給をロシアに頼っている独(40%)、仏(25%)、伊(25%)は停電の危機。だからエネルギー系決済銀行のSWIFTは閉められない。
・アメリカはガス需要の逼迫で、アメリカの液化天然ガスが高騰して大儲け。EUに対するアメリカの優位性確保という狙いもある。
・アメリカは民主党政権なら対露制裁に踏み切ると見られていた。ヒラリー・クリントンがトランプに敗れて起こらなかったが、バイデン政権となって必然の成り行きとなった。
・CIPS(中国版SWIFT)ではロシアはデフォルトから脱却できない。中国元の信用はドルとの協調があってこその成立。
・停戦となれば段階的に制裁は解消するが、プーチン政権継続中は続く。
・リーマンショックの起こった状況と近く、近々にドル大崩落が起こる可能性あり。
3️⃣ロシア国内
・ロシア国内にはプーチン親衛隊が40万人いる。自分が危なくなるので、ウクライナには出兵させない。プーチンの地位は揺るがないだろう。
・プーチン側近であるショイグ国防相、ボルトニコフ連邦保安局長官などにスパイが付いて、誤った情報を注入。
・側近もプーチンには何も言えない。ウクライナ東部2州の独立について慎重論を述べた側近は、プーチンに一喝された。そもそもミーティングのテーブルが巨大で、プーチンとの距離は室内でも遠い。
・プーチン支持率83%は情報操作の結果で実態ではない。
4️⃣落としどころ
・ロシアとしては5月9日「ドイツ戦勝記念日」にドネツク、ルガンスク二州解放で「ネオナチ殲滅」の勝利宣言をしたい。しかしおそらくウクライナ反転攻勢で間に合わないだろう。
・ロシアを常任理事国から外すしかない(国際連盟の再興)。その時には中国も反対するだろうから、世界は二極化する。
・核使用を口にした為政者は極刑に処すべし。これは今回に限らず世界共通にすべきだが、アメリカが反対するだろう。
5️⃣社会的転換
・陸の五百年、海の五百年(に一度の転換)が始まっている。
・1914から1918年に勃発した第一次世界大戦 から、引き続いて1918年から流行したスペイン風邪。コロナ禍とウクライナ危機が連続していえう現在は極似。
・このような時期は文化も変わる。音楽がリヒャルト・シュトラウスからシェーンベルグの12音階に移行。絵画は印象派からクリムトなどの分離派に変遷。建築はコルビュジェなど鉄とコンクリートによるモダニズムが台頭。