竹内薫「オヤジも目覚める! ChatGTP革命 生成AIで何が変わる? 何が問題?」
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「ChatGTP」ということばを頻繁に聞くようになった。便利で、出来るヤツのようだ。しかし出版業界においては、著作権の問題で厄介者扱いだ。この春も集英社がAI仕様のアイドル写真集を出して、面白いから買おうと思ったら、回収騒ぎになって買えなかった。自分が仕事で関与しているイラスト投稿雑誌でも、投稿されたイラストが誰が描いたかについて審査が難しくなってきた。AI検知機能の装備が必須となってきた。文章や画像が生成できるという点で、出版業界における著作権者たちは大きな危惧を抱いている。
しかし一方で、こんな便利なものはない。将棋のAI解析は、棋士には必須ツールになっている。翻訳業務は、下訳なんて仕事が吹っ飛んだそうだ。学生の論文研究にも対話型ChatGTPは必須である。できてしまった以上、ドンドン広がって、進化してゆくことだろう。その真髄は3つの要素で構成されている。学習能力とデータ収集能力で、AlexaやSiriと比べると、仕事がアーティステックだ。
1️⃣ディープラーニング
2️⃣生成AI
3️⃣大規模言語モデル
「ChatGTP」の出現は、バイオ産業に似ているなと感じた。植物や動物の交配によって産まれる新種。それはやがて人類にして人類でないミュータントを生むのではないかという、現実的なSF恐怖に人類を直面させている。トロント大学の名誉教授であるジェフリー・ヒントンは「開発は続けるべきだが、それと同じくらいの労力が、 AI がもたらす悪影響を抑える、あるいは防ぐため注がれるべきだと考えています」と警告している。人類の進歩は、技術に対するモラルを維持できるかどうかにかかっているのだろう。
◆ちなみに「オカメインコの歌を作って」と頼んだら、以下のような詩になった。なかなかの筆達者である。
ふんわり色とりどり、オカメインコ
空高く飛んで、自由を楽しむ
愛らしい笑顔、心癒される
君がいるとき、幸せに包まれる
鮮やかな羽、美しさ輝く
みんなを魅了する、君の存在
仲間と一緒、楽しさ倍増
ずっと一緒にいたい、君といつも
オカメインコよ、君の歌を奏でよう
心に響くメロディ、愛を込めて
飛び立つ空、未知の世界へ
僕らの絆、永遠に続くよ
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