飲食店で大切な3つ
台風接近の中、風雨を突いてランチに外出。と思ったら意外にも雨上がりで風もなし。用心して近場の蕎麦屋である梶原「砂場」へ。幸いにして、台風閉店もしておらず、お盆休業も明日からとのことだった。飲食店業において最も大切なことは、臨時休業しないことではないだろうか。自営業だと不慮の出来事に対処できる従業員がいない家族経営であればやむを得ないこともわかる。しかしそれでもプロである。臨時休業の札(いやそれさえもないこともある)を前に立ち尽くす客の気持ち斟酌すべきだ。梶原「砂場」はもちろん「室町砂場」や「神田まつや」などには遠く及ばない。絶対に「食べログ蕎麦百名店」やミシュランガイドに載るようなお店ではない。しかし商人のモラルや常識を守っているという意味で良心的なお店である。つまり飲食店で大事なことは「旨い」「安らぐ」「開いている」なのである。
前置きが長くなったが、先ずはキリンラガーを瓶でグビグビ。肴に「梅水晶(鮫の軟骨の梅肉和え)」と思ったがメニューから消えていて、「板わさ」をオーダー。食事は連れ合いが「肉南蛮うどん」、自分が「あんかけうどん」。「あんかけうどん」のような片栗粉を使った料理は大好物。しかも好物の蒲鉾や椎茸がドーンと乗っている。昨日の「浜町薮そば」の「おかめそば」に続いて、「あんかけうどん」にも「板わさ」の山葵を乗せてみる。これはこれで合わなくはないが、山葵にはやっぱり蕎麦が合う。「あんかけうどん」には洋芥子の方が合ったような気がする。よくよく考えてみれば、蕎麦屋ばかり行っている。猛暑がおさまって秋になれば揚げ物や中華に食欲が戻るだろうか。
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