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「峠の釜めし」荻野屋が出した蕎麦屋の「峠の釜そば」

「峠の釜めし」の「荻野屋」が神田に蕎麦屋「荻野屋弦」を出したというニュースを聞いて訪問。日本有数の名駅弁会社の出店とあっては、駅弁ファンとしては応援せずにはおられない。場所は神田駅のガード下という好立地。お店の入口も何となく釜飯っぽくて好感。店内も洗練されたスタイリッシュさ。場所柄から男性客ばかりかと思っていたら、意外と女性客が大半。メニューのほとんどには「日替わりご飯(今日は「牛そぼろと筍ご飯」)」が付くので「かけそば」でも680円。夜は日本酒メインの居酒屋に🏮早変わりするようだ。

 前置きが長くなったが、オーダーは「峠の釜そば」。内容は「かけそば(実質はぶっかけそば)」と「峠の釜めし」のアタマ。アタマとはご飯抜き。このメニューだけは日替わりご飯が付かない。冷たい蕎麦もシャキシャキして美味しかったし、蕎麦の容器は釜めしの釜である。何よりアタマが嬉しい。よく味のしみた椎茸などを噛み締めると「峠の釜めし」がいかに美味しいかを実感する。ちゃんと杏や栗などの果物類も顔を揃えている。蕎麦とアタマの後ろに餡ころ餅が隠れていたのもサプライズ。これなら女子がバンバン来るはずだ。大満足でお店を出ようとしたら、お店の外で年配ご夫婦がお店を覗き込んでいた。ご主人が奥さまに「ここに入りたいのか?」と訊いていたので「ここ美味しいですよ」と後押し。ご夫婦は背中を押されるように、お店に入って行かれた。

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