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映画🎬「シンペイ歌こそすべて」を劇場で観る、そして朝日新聞「定年時代」の新田博邦プロデューサーのインタビュー

映画「シンペイ 歌こそすべて」を劇場で鑑賞。これまでPCデータで観たり、試写室で観たが、劇場では初めて。そもそも味わい深い映画であるが、劇場で観るとまた格別であった。当初の画像より、いくつか場面も変わっていた気がする。何度観てもホロリとする映画。何より音楽がいい。音楽を通して、世界が励まされて、愛が紡がれる。特に童謡を通じて、中山晋平と子供たちの心が結ばれるシーンがいい。それでいて、人間の弱さや狡さも見事に表現している。
 どの俳優も熱演している。主役の中村橋之助(以下、敬称略)は映画初主演の初々しさに、歌舞伎俳優ならではの卓抜した実力が演技に出ている。中山晋平の母親ぞう役の土屋貴子も田舎の母親の強さと素朴さを体当たりで演じている。佐藤千夜子役の真由子は、母親の朝丘雪路譲りの美声と声量で聴衆を魅了する。他にも中山晋平の妻役の志田未来の透明な美しさ。松井須磨子役の吉本美優の、自立する意志の力と女の悲しさ。喜代治役の中越典子の艶かで、それでいて腹の座った生き様。緒方直人の時代がかった大仰な演技。西条八十役の渡辺大のニヒルでカッコいいこと。野口雨情役の三浦貴大の朴訥で真摯な生き方。エンドロールに自分の名前も出ていて光栄。

 事前に朝日新聞「定年時代」に新田博邦プロデューサーの取材記事が掲載。それも一面トップである。新田博邦プロデューサーが手にしているのは、なんと自分が編集に携わった映画パンフレット。一面には「シンペイ 歌こそすべて」について語られ、2面ではこれまで新田博邦プロデューサーが送り出した映画作品が紹介されている。今回の映画は新田博邦プロデューサーの集大成。音楽と映画という二つの専門ジャンルが見事にドッキングした作品。ある意味、日本の「ボヘミアン・ラプソディ」。新田博邦プロデューサーが、この作品で男を上げたことは間違いない。そしてこの成功への扉を開いた、上田市観光大使である土屋貴子の功績も讃えたい。長野県で生まれて、長野県で育ち、長野県から日本音楽史に問う百年ものの映画🎬である。

朝日新聞「定年時代」での新田博邦プロデューサー取材写真
朝日新聞「定年時代」に掲載された新田博邦プロデューサー取材記事1面
朝日新聞「定年時代」に掲載された新田博邦プロデューサー取材記事2面
中山晋平の母親である中山ぞうを演じた女優・土屋貴子氏

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