﨏晋介「年間200回メディア出演を実現させる 広報ekky流「伝わる」ためのたった一つの仕組み」
﨏晋介(エキシンスケ)「年間200回メディア出演を実現させる 広報ekky流「伝わる」ためのたった一つの仕組み」(徳間書店)。電子書籍版はこちら↓
https://www.amazon.co.jp/dp/B0CCW67MBV/
世界最小の家電メーカー「サンコー」広報は、なぜ年間230回もTV出演して自社製品をPRできるのか? 本書はテレビに、マスコミに自社や自社製品をPRするためのコツを教えてくれる。しかし広報におけるノウハウは、営業全般に、敢えて言えば生き方全てに通ずるものである。「相手の立場に立って考える」ことは、どんな仕事や日常にも欠かせない必須である。「タイミングが大事」、まさにその通り。「番組のエンドロールにヒント」、相手を知ることは兵法の必須。「採否を問い合わせてはいけない」、わかる気がする。恋と同じで追う者は払われ、逃げる者が勝つ(と三島由紀夫が言っていた)。「最も大事なのがタイトル」というのも激しく同意。以前に上司にメールで日報を出していた時に「タイトルを付けろ」と言われた。これだけで出す方も、受ける方も意識が変わる。これがTilTokなら出だしの2秒の掴みが勝負。「大量な情報は不要」、字が多ければ多いほど、誰にも読まれない。「専門用語は避ける」、サステナブルとか訳の分からない言葉を使い出したのは誰なんだ。「3分以内のレスポンス」、返事が遅い人、返事すらしない人の何と多いことか。「予定調和より不調和」、当たり前のことにサプライズ=ニュースはない。
﨏晋介(エキシンスケ)、まずは漢字が読めない著者だ。だからこそ「ekky」というニックネームを考えたのだろう。ファッションもいい。ネーム入りのオーバーオールに、オレンジ色のシャツ。丸顔にぽっちゃりタイプで、誰にも好感を持たれるタイプ。完全にキャラクター化している。しかもこれは素ではない。計算したとまでは言わないが、考えに考え抜かれたビジュアルだ。しかも縫い取りは奥さんにさせて、ホッコリ感を演出している。そしてここまでキャラクター化しておきながら、独立開業せずに、企業の顔であることに徹していること。そこに所属企業の風土が豊かなことの証しを見る。
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