西日本新聞「最後の戦犯、つづる不条理」
C級戦犯だった亡父の手記に関する記事が、西日本新聞に「最後の戦犯、つづる不条理」として掲載された。紙面にもあるが、父は「西部軍三大事件」の一つである「油山事件」に関与した。「油山事件」は戦争終結による連合軍の追及を恐れた西部軍幹部が、米軍捕虜たちの処刑を、福岡市油山で密かに部下に命じた事件。父は陸軍中野学校を卒業して、配属直ぐの時期だった。当時は上官の命令は絶対だった。できることなら逃げたかった役目であったが、指名されて前に出ざるを得なかった。そして二十歳前後の若い白人兵士を