書評。「話を聞かない男、地図が読めない女」
読んだ本のアウトプットとしてこのnoteを活用していこうと思う。
2021年は一週間に本を一冊、英語論文を1本(できれば2本)読むと決めてチェックリストも作った。2週目〜3週目は資格試験の勉強のために、と理由をつけてサボってしまったことをここに正直に書き残します。
なかなかサボってしまうので、本も論文もここでまとめて書くことで、noteも目標も両方続くように仕組み化したいと思います。頑張る。
今日は先週読んだ「話を聞かない男、地図が読めない女」
言わずと知れた大ベストセラーである。
この本が出たのは2002なので、なんと19年前。
当時、私は高校生でした。
あの頃、母が買ってきたこの本を読んだけど、「セックス」という言葉がたくさん出てくることにワクワクした記憶がある(笑)
まぁはっきり言ってその程度のインパクト。
初めての彼氏ができた頃で、女子校に通う私は男性と関わることがほとんどなかったので、この本の内容がいまいち腹に落ちていなかった。
最近今更読んだ理由は、AmazonのPrime Readingに勧められたから。
あぁ懐かしいなぁ。くらいの気持ちで読んだ。
19年前からの変化といえば、日常生活で男性と関わる頻度である。
結婚も含めて恋愛経験が増えたし、色々な場面で男性と仕事をしたり話したりする。
そして、日本のジェンダーバイアスに問題意識を持っている。
そんな変化があったからか、この本を読んだ今の私の感想は19年前のそれと大きく違っていた。
「あぁ、そういうことだったのか」
どうして夫にイライラするの?
どうしてこの人はこんなにもたもたしているの?
どうして男性は風俗に行っても叩かれないのに女がちょっとデートすると怒られるの?
どうして職業によって男女比が違うの?
研究者の世界はほぼ男性優位である。
チアリーディングのコーチはほぼ女性である。
これらの疑問に対して、そういうことだったのか、と腹に落ちた。
きっと19年も経っていると科学も変わっているから、この本の内容も否定されていることが多くあるのだろう。
だけど、基本的に大きな変化はないだろう。それは様々な論文を読んでいても感じることだ。
この世の中に2種類の人間がいる限り、そしてその2種類が同じ目的や空間を共有し続ける限り、多かれ少なかれ、この本に書かれている様々なすれ違いやいざこざが起きるのだろう。
個人に帰属させず、「脳の配線が違うからだ」と結論づけることで解決できれば、世界は平和になるのではないか。
異性についてだけでなく、同性についても納得感が得られると思うので、人に対して「なんでこうなんだ?」と思ったことがある人はぜひ読んでみるといいと思う。
私のように、出版当時は理解できなかったことも理解できるかもしれないので、読み直してみることを強くおすすめする。