飼い猫に手を噛まれたい
猫は、1日に2時間くらい毛づくろいをしているといいます。
1日に16時間くらい寝ているらしいので、起きている時間の4分の1は毛づくろいをしているということですね。我々で言えば、8時間たっぷり寝ている場合だとしても4時間は着替え・お風呂と歯磨きに使っているようなもんです。
もしあなたが「1日自由に使っていいから、その代わり起きている時間のうち4時間をバスルームで過ごしてください」と言われたら、どうしますか?
私であれば、多分バスルームにスマホを持ち込みます。笑
猫の毛づくろいですが、基本的には舌で汚れや埃を舐め取ったり、毛並みをブラッシングしたりします。
というのが、猫の舌は細かくて硬い襞(ひだ)状になっており、これがちょうどブラシの役割を果たしているのです。
(ちょうどこんな感じです)
ご存知肉食動物であるネコ科の動物は、獲物を捕まえたときにその牙で肉を裂き、こそぐように舌を使って食べるため、このような形になったと言われます。人間で言えば奥歯のような役割ですね。
そして、飼い主に愛情をアピールするためにこの舌を使って舐めてくることがあるのですが…
これが非常に痛い。
いや、厳密に言えば痛気持ちいいのですが、調子が良ければ2分くらい舐めてくるのです。「かわいいなぁ」とついつい許してしまうのですが、舐め終わった腕を見ると赤く発疹が出来ることもありました。笑
しかし、人間には恐るべき順応性が備わっているものです。当初は痛みを感じていた私も、次第に
気持ちいい…
と快感を覚えるようになり、ついには八重ちゃんが毛づくろいしているところに手を差し伸べて舐めてもらうようになりました。
ところで、先程ネコ科の動物は牙を使って肉を裂き…と言及しました。
個体差はありますが、我が家の八重は基本的には穏やかな猫ちゃんなので怒ったりすることはありません。
しかし、撫で撫でをしていると急に噛み付いてくることがあるのです。
しかも肉食動物の犬歯というものは、往々にして鋭い。
本人は甘噛みのつもりでも、こちらにはきっちりと歯型が残ります。
めっちゃ痛ぇがな…
私も最初はそう感じていました。
飼い猫のくせに、突然にして野生を出してくる感覚。得も言われぬ恐怖感もあってビビりまくりでした。
しかし、最近は甘噛みも
気持ちいい…
と感じるようになり、わざと猫が嫌がるお腹を撫でたりしています。笑
(ガチで嫌がる猫ちゃんもいるので、飼い主の皆様は愛猫と相談してやってみてください)
タイトルの『飼い猫に手を噛まれたい』というのは、特にことわざをもじった真意があるわけではなく、ただ単に噛まれて気持ちいいという気持ちを表現しただけでした。ちゃんちゃん。