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「ルビンの壺が割れた」読みました
ちょいちょいおすすめにでてくる「ルビンの壺が割れた」をついに読みました! 予備知識一切無しで読んだので、想像していたのとはだいぶ違いましたが面白かったです。でもたしかにこれは賛否両論かもと思わせる作品でした。
以下ネタバレ含む感想です(極力ネタバレはしないようには書きますが)。
まずこの小説ですが、普通の小説のスタイルとは違います。フェイスブックのメッセージのやり取りという形で進行していきます。よくあるような小説の描写や、登場人物の気持ちなど一切ないです。メッセージだけで進みます。この時点でカルチャーショックです笑。
これだけだとちょっと変わった小説なんですけど、なんと言ったらいいか難しいですが、読み進めるたびに登場人物の見る目が変わるんです。メッセージで徐々に当時のことがわかっていくんですが、それがいつも「そうだったのー!?」て思わせてくるんですよね。巻末の書評では万華鏡のようと書いてありましたが、まさにその通りでした。
読み進めるたびに、どんどん重い過去がわかってきて、最初のちょっとノスタルジーな雰囲気はどこにいった!? て感じでどんどん重くなっていき、そして最後、衝撃の事実がわかります。あれ? なんか変だなあて思ったのは本当に最後の最後の方でした笑。
特殊なスタイルなので、賛否は分かれるとは思いますが、読んでおいて損はない作品だと思います。ボクは好きでした。