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献血で健康管理⑦ 貧血の原因

せっかく献血に行っても、比重で引っかかることが続き、更に数値的に正常値を下回るようなら要注意です。特に続いている時は、なぜ貧血になっているのか早めに検査した方がいいでしょう。
貧血の原因は大きく二つ、出血などによって赤血球やヘモグロビンを失うことと、赤血球やヘモグロビンを作る能力が低下することです。

1)赤血球・ヘモグロビンを失う

①大量の出血、出血の持続
月経1回あたり平均で30mgの鉄が失われます。
更に頻発月経、過多月経などの月経異常があったり、子宮筋腫などの不正出血を伴う婦人科疾患があると、貧血は悪化します。胃・十二指腸潰瘍、がんなどによる出血によっても、赤血球・ヘモグロビンが不足します。


➁赤血球の破壊(溶血性貧血)
細菌感染、免疫の異常、激しい運動などで赤血球が破壊されることによって起こります。

運動は健康なイメージですが、運動強度の高い運動や肉体労働をしている方は、その分栄養を補う必要があります。
汗1ℓあたり、0.5mgの鉄が含まれます。また、マラソンなどでは、足の裏の毛細血管が踏みつぶされ、赤血球が破壊されるため貧血になりやすいのです。

2)赤血球・ヘモグロビンを作れない
①栄養素の不足
赤血球・ヘモグロビンを作るのに必要な栄養素(鉄、亜鉛、葉酸、ビタミンB12)が不足して起こります。
原因としては、食事の偏りの他、胃の手術後や年齢による吸収能力の低下なども考えられます。

➁骨髄の病気
骨髄で赤血球が正常に作られなくなります。

③腎臓の病気
骨髄に血液を作らせる造血ホルモン、エリスロポイエチンが腎臓で作られなくなるため、貧血が起こります

これらの中で最も多い原因は、栄養の不足によるものです。

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