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映画感想「劇場版モノノ怪 唐傘」

こんばんはー。先月から公開された「劇場版モノノ怪 唐傘」を二回鑑賞してきました!
テレビアニメで放送されていた時代、めちゃくちゃ夢中になり見ていたアニメが令和になって甦る!それもスクリーンで!という感動があり、一回目は夢中になってみていて、あぁやっぱりすごいなとなっただけ。
二回目は、月二回ツイキャスで配信中の『趣味ラジ!』での感想会と、もう一回細かいところを見たい!と思い、五週目の特典のしおりをゲットするために行きました。パンフレットも買ってしまい、もう楽しみが過ぎた!
以下あらすじと感想、結びの流れになると思います。

あらすじ

時代は江戸、大奥に勤めに上がる初日、七つ口で、アサとカメの二人は出会う。時を同じくして、怪しい風貌の薬売りもその場に表す。
七つ口ではちょうど、天子様のお子の出産祝いー餅曳の準備のためたくさんの人が訪れていた。そこで出会った若い二人はこれから大奥でお勤めを果たすため、期待と夢を膨らませていた。
大奥は男子禁制、女性のみで作られている組織、大事なものを捨てる儀式。
そこで起こる怪異な出来事、そしてそこに潜むあやかし唐傘。
モノノ怪を切るためには退魔の剣に「形」「真」「理」の三つの条件が必要となる。
やってきた薬売りは、唐傘を切ることができるのか。

感想


二回見てもやっぱりすごい!アニメーションの極彩色、迫力!独特の背景!
テレビでアニメを見ていた時から、すごい色の使い方なんだけれども、この世界観にはぴったり合っていて違和感がない。ましてや主役の薬売りがそもそも奇抜なんだからと納得してしまいました。アクションも派手で、アニメの時と雰囲気が変わらず安心とともに、令和版モノノ怪と思ってもいいなと個人的には思いました。アニメとは違う薬売りさんの話、と思うとこれはこれでアニメしてほしいなと思うほど。
また、大奥に使える女性たち、これは現在の女性社会の縮図なのでは?と思いました。
上に行けば行くほど、捨てなければいけない。これは冷静さを欠いて自分のやりたことを見誤るな、というメッセージとともに、捨ててしまった結果、自分がいったい何をしたかったのかもわからなくなってしまう。
両方両立できたらいいのでしょうが、そこはバランスが難しく、映画の中でも厳しい世界として描かれていました。
女性社会特有、という点では、女性同士のいびり合い、あれは本当に怖い。
昔なら本当にあっただろうし、出る杭は打たれるではないですが、自分よりもできて活躍していくというのは、上のものとしてはいやでしょうね。
しかし、薬売りさんのアクション、本当に良かった。
若侍二人もとてもよく、これからどう活躍して薬売りと絡んでいくのか、そしてお水様、天子様、お水様の番をしているあの謎の人物、すべてにおいて謎が残ってしまう一作目。来年の後悔が待ち遠しい!

結文

昔見て夢中になっていたアニメが時を得て劇場版になっていく。そしてまた新しいストーリーで、現代の風刺も兼ねているような世界観。
夢中になってしまうとともに、世界はやはり等価交換、何かを得るためには何かを捨てなければならない。
モノノ怪の世界でそれが描かれていて納得してしまうとともに、唐傘の最後や思いを知ってしまうと何かやりきれないものがあったり、考えさせられる作品でした。
来年の『火鼠』期待大です!

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