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母の不倫 ~自己紹介を添えて~

昨日するべきだったのですが、
遅ればせながら自己紹介させていただきます。

宿花梨(やどかりん)といいます。

なぜこの名前かというと
私が生まれる前に「かりん」という名前が候補にあがったからです。

実際は全然違う名前になったのですが、もしかしたら存在したかもしれない
「かりん」をやどかりのように自身に宿していると考えて
やどとかりんで宿花梨という名前にしました。

ちなみに花梨はみなさんご存じの、きれいな花を咲かせて実をつける木です。

小さい頃は活発で、親の仕事の事情で転勤が多かったのですが、
新しいコミュニティにすぐ溶け込める子供でした。

勉強もでき、高校は県トップ、大学は旧帝大で過ごしてきました。

一見順風満帆に見えますが、大学受験は一度失敗していて、浪人しても自分の第一志望の大学に行くことはかないませんでした。

宅浪をしていたのですが、その際精神が壊れてしまい、うつ・パニック障害を発症しました。

何とか大学に入学したものの、なかなか心の状態が戻らず、大学にも何とか単位をとるギリギリのレベルで出席していました。

そんな中、実家にいる中学生の妹から電話がかかってきました。
「お母さんが不倫しているかもしれない。どうしよう。」
と悲痛な声で助けを求められました。

父が帰宅し、私に本当にそうらしいと電話かかってきました。
というのも、妹は母が以前使っていたiPhoneをおさがりでもっていて、
母が現在使っているiPhoneとデータが同期されていたのです。

そこに写っていた写真はなんと、母と不倫相手の乱れた姿…
妹はさぞショックを受けたことだろう。

父が不倫相手と逢瀬をし帰宅した母を問い詰めると
母はいままで見たこともないような醜悪な顔で父のことを責め立てました。
私は進学先で一人暮らしのため、ラインのビデオ通話でその状況を見ていました。

なんて愚かな人なんだろう。それに尽きます。

母は農家の娘で、高校の偏差値は40ほどです。
私とは正直会話がかみ合うことはありませんが、
見下したりするようなことはありません。
うつ病を患いながらも、家事を真面目に行う人です。
その一方で、マルチ商法にはまったりする人ですが、、

ただでさえ、精神状態は悪いのに、母の不倫というショック。
母の醜い顔、聞くに堪えない言い訳、、、
もう私は限界でした。

それからというもの大学には通わなくなり、
住んでいるマンションから何度も飛び降りようとしました。

こんなこと、友人に相談できるはずもなく
ただただ深い闇に落ちていく一方でした。

そんな中、「愛と呪い」という漫画(ふみふみこさん著)に出会いました。
普段漫画は読まない私ですが、やけくそになって
胸糞悪い漫画を読んでやろうと思って買ったのです。

要約すると、宗教を信仰する家族、父の性暴力から自身の人格が歪み、異常なほど性に奔放になったり、結婚・離婚を経て、精神障害を負いながらも、最終的には家族との軋轢を解消し、人生を何とか立て直そうとする女性の物語です。

この物語の主人公である女性は作者本人をモチーフとしているそうで、
ふみふみこさん本人はこの漫画を描かないと前に進めないと仰っていました。

私はふみふみこさんとはおそらく20歳以上は年が離れているかと思います。私が経験したことがふみふみこさんと比べて軽いから、私は大したことないというのではありません。

歪んでしまった自分を憂い、自分を不幸にした家族を恨み、
いちいち細かいところまで突き詰めても、100%の解決なんて望めない。
私なりに感じたことはこれでした。

親に確かに足らないことはあった、自分を傷つけた。
これは一生残りつづける。
しかし、たいてい人は自分中心に考えてしまうものだ。
不倫した母は父とセックスをする機会が年1回あるかないか、あまりに余った性欲はほかの男にぶつけることでなんとか自己完結させようと必死に考えていたのだろう。もちろん倫理的に考えれば非難されることは言うまでもない。

父は離婚したくない、一人になりたくないとの一点張り。私と妹は離婚してほしいと考えを伝えたのだが、父は耳を貸さなかった。私が不倫発覚後、帰省しても家族4人の話の場を整えようとせず、私が強く言い出すまで何もしようとしなかった。話し合いができたのはもう半年後のことだった。

その場で母を追求すると、およそ論理的でない答えが返ってくる。
もちろん人間、感情も大切にするべきだとは思うが
罪の意識が0と言い切ったのには驚かされた。
しまいには大声で泣いて、なんで私の気持ちを分かってくれないの訴える。

そんな人間として器の小さい父、視野の狭い母を目の当たりにして
深く失望したのを今でも記憶している。

とはいえ、そのことに目をつぶれば至って普通の父母である。
読んでいる方の中には、
「もっと自分の方が壮絶な経験をしている。
何を甘ったれたことを言っているんだ。」
と思う方もいることだろう。

でも私には浪人から母の不倫(実は祖父の死もこの間に)までの一連の出来事が癒え難い傷を与えたのです。

今現在はこの経験から、かなりタフさが身についたようで
そうそう取り乱すこともありません。
たまに思い出してしまいそうになっても、なるべく考えないようにしています。

失意のどん底に落ちると、マイナスな方向に考え続けます。
しかしそのおかげで、個人的には言語化能力・思考力が上がったのかなと思ったり(笑)

まだまだ書き足りないですが長すぎてもしょうがないので、
ここらへんで終わります。では👋


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