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離乳食開始を遅らせない!

食物アレルギーを怖がらないで、正しい知識を持ってほしいということで、
今回のテーマは食物アレルギーと離乳食に関してです。

食物アレルギーガイドライン2023には

「アトピー性皮膚炎を持っている」
「離乳食における抗原食物の摂取開始が遅れる」
ことが、リスクとなる

と書いてあります。

成育医療研究センターでの臨床実験でも報告があります。
生後4~5か月時点でアトピー性皮膚炎を発症している食物アレルギーのハイリスク児を対象に、生後5~6か月から少量の加熱全卵(卵黄+卵白)を摂取すると1歳時点の即時型鶏卵アレルギー発症を8~9割予防できることを発表しました。

生後1カ月から3カ月の赤ちゃんに少量の粉ミルクを与えたところ、6カ月の時点での牛乳アレルギーを抑制できたという報告もあり、ガイドラインにも記載されています。

ただし、生後3日間の間だけ5ml以上の人工乳を追加した子供では、1歳時点の牛乳アレルギーが多かったという報告も記載されています。

適切な時期に開始することが大切です。

家族歴や皮膚のバリア機能に障害がある
ハイリスクの子どもでも、
医師の指導の下で、適切な時期に離乳食の開始することが大切です。


食物アレルギー予防で大切な事は

  1. 皮膚のバリア機能を落とさないこと

  2. 適切な時期に離乳食を開始すること


親の世代とはガイドラインも変わっているので、
最新の知識をつけることが大切ですね。


池 留里子
 薬剤師
 日本糖尿病指導療養士

やどりぎ薬局
 東京都品川区戸越2-6-13
 tel:03-6451-3044
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