『 ステアは難しい 』
一日、一日、仕事も慣れていき
お客さんとのコミニケーションも上手くなってきた。
マネージャーのカクテルを🍸つくる姿がカッコよく見えた。
僕も、やってみたいと懇願する。
「まずは、これをやってみな」と見せられたのが
ステアである。
要は、バースプーンで、グラスの中の氷をクルクル回すだけなのだが
これがなかなか難しい。
オールド・ファッション・ド・グラスに氷を入れ、お酒の代わりに水を少し入れて、ステアをしてみる。
このくらい簡単だろうと思っていたが、
なかなか思うように回らない。
どうしても、つっかかってしまうのだ。
まずは、これが第一関門だ。
時間を見つけては、ステアの練習をした。
最初は、カチャカチャした不細工なステアが
コツをつかむと、スムーズに
グラスの中の氷が回るようになってきた。
もともと、負けず嫌いで、だけど器用な僕は
短期間で、ある程度のステアが出来るようになった。
自分が飲む、ウーロン茶も、ロンググラスに氷を入れ、
クルクルとステアをして飲んだりもした。
ひとつきくらい経った頃、マネージャーが
自分の友達のオーダーなら、作ってみていいよ。と、言われ
初めて作ったのが、確か
カシスオレンジだった。
まだ、そのときはメジャーカップの練習をしてなかったので
カシスを入れる指がプルプルしてしまったが、なんとか無事にできた。
バーテンダーへの一歩である。
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