「目標を叶えるには思うだけじゃ駄目なんだ」WOOPに1ヶ月間取り組んだ高校生3人それぞれの気付きと学び(前編)
ヤッチャレ2023のテーマ
”ヤッチャレ精神”にのっとり、常識にとらわれず、失敗を恐れず、楽しみながら、好奇心のなすがまま、己の限界を打ち破るような、新たな発見、学びができるーー。
柏の葉チャレンジフェス・ヤッチャレは、「誰もがチャレンジを通じて成長しつづける未来のために」をミッションに、地域にお住まいの方々や近隣の高校生をはじめとする参加者全員のチャレンジを科学的方法で応援・後押しする取り組みです。
柏の葉にある産業技術総合研究所(産総研)柏センター協力のもとで2020年から毎年開催しています。
ヤッチャレがなぜ始まったのか、これまでどんなことに取り組んできたのかについては、こちらのnote記事にまとめています。
https://note.com/yachallenge/n/ne96dcdee0b78
2023年に開催した4年目のヤッチャレでは、「この夏に達成したいこと」をテーマに、目標達成を手助けする心理学の手法「WOOP」の枠組みを実践するワークショップ(WS)を実施。産総研柏センターの隣にある千葉県立柏の葉高等学校の生徒約40人が参加しました。
初回のWSでは、産総研で社会心理学を研究する沓澤博士による指導のもと、それぞれが日頃の学校生活や部活動で克服したいこと・達成したいことなどを設定しました。
1ヶ月に渡り実際にWOOPの各項目に沿った行動を実践した後、8月末に実施した振り返りWSでは、WOOPによって実際の生活や心のありようにどのような変化が起きたのかを語り合いました。
一連の取り組みを終えた3人の生徒さんに、実際にWOOPを体験したことで起きた変化や感想を聞きました。(敬称略、聞き手:沓澤岳、記事と写真:日影耕造)
WOOPは2021年と2022年のヤッチャレでも実践しています。枠組みや取り組み内容についてヤッチャレ公式サイトで紹介していますので、ぜひご覧ください。
https://yachallenge.jp/challenge2021
https://yachallenge.jp/challenge2022
目に見えて存在しない“目標”を文字にすることの大切さ
TA:情報理数科2年のTAです。部活動ではコンピュータ同好会に所属し、ロボットを動かすコンテストのロボコン出場を目指して活動しています。
まこぴー:普通科2年のまこぴーです。男子卓球部に所属し部長を務めています。2人で球を打ちあう対人練習やボールをたくさん使った多球練習など、さまざまな練習に日々取り組んでいます。好きな卓球選手は自分です(笑)。
いかりん:普通科2年のいかりんです。女子卓球部の部長をしているのですが、実は部員が女子2人・男子5人の合計7人と少なくて…。新入部員大募集中です!卓球はとっても楽しい部活ですよ!好きな選手は顧問の眞山先生です(笑)。
ーーどうしてヤッチャレに参加しようと思ったのですか?
TA:今回のヤッチャレには部活動単位で参加しました。気がついたら眞山先生に連れられて産総研にいました(笑)。
いかりん:そうなんです。しれっと先生に予定を入れられてました(笑)。
まこぴー:でも、今思うとヤッチャレに参加できて良かったと思います!
ーー今回のWOOPの枠組みにもある「目標を立てる」ということについて、ヤッチャレに参加する前はどんな印象を持っていましたか?
まこぴー:(目標というのは)そんな目に見えて存在するものではないので、実は、最初は何を言っているのかあまりよく分からない感じではありました。
いかりん:たしかに、私も沓澤博士から初めてヤッチャレやWOOPについて聞いた時は正直、「なんだかよく分からないなあ」と考えていたかもしれません。
ーー実際に参加してみてどんな印象を持ちましたか?素直な思いを聞かせてください。
いかりん:WOOPについてみんなでさまざまな話をしたりしていく中で、こうやって目標を定めてみんなで話すのは楽しいなと感じるようになりました。指導してくださった先生方も気軽に話しやすくて良い雰囲気でした。
TA:目標や取り組みをWOOPのノートに書くことについて、最初は「続けないといけないな」みたいな義務感が自分の中に少しだけあったのですが、進めるうちに確実に何か目標に近づいてる感じがして自分で取り組むようになりました。
まこぴー:たしかに!やはり文字に起こして具体的にすることで、目標も定めやすくなって「これって良いかも」と思うようになりましたね。
「目標は達成できる!」という思い
ーーWOOPの枠組みに沿って初回に目標など書いてもらいましたが、率直にどうでしたか?大変でしたか?それともけっこうスラスラ書けたなという印象でしたか?
いかりん:
私は部活の卓球をテーマにしたのですが、ダブルスの試合で一緒にペアを組んでいるメンバーと一緒に話し合いながら作業を進めたので、思ったよりもけっこうスムーズに書くことができたと思います。
まこぴー:僕も最初は大変でしたが、いろんな人に助けてもらったおかげで書くことができました。
後編では3人の個別インタビューをご紹介!
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