ファシリテーショングラフィック
ここ数日体調が芳しくありません。
数年前に行ったインド帰りのときのような、咳と気だるさが長引いていますm(_ _)m 健康第一です。
さて、久々の更新。
昨日、ファシリテーショングラフィックなるものの講座を受けてきました。
以前から気にはなってはいましたが、まだまだ講座が東京開催ばかりでなかなか行けず、でした。ようやく念願叶いました。
会議や話し合いの場で、うまいこと進まなかったり、会に参加している人の意見がなかなか出てこなかったり、よくあります。「会議する意味ある?」って経験、会社員時代にたくさん経験したなあ~とすごく思い出します。
そんな話合いなどのシーンで、リアルタイムで書くグラフィックをもとに、より話し合いを活性化させたり深い議論にさせたりすることができる魔法のような技法、、、それがファシリテーショングラフィックなんです。これ、会議上での革命のように思っているのは私だけでしょうか?
参加者視点でみたファシリテーショングラフィックの効果ですが、
①アイデアが出やすい
②話の流れに乗りやすい
③合意形成が得やすい
④ワクワクしやすい
①アイデアが出やすい
ファシリテーショングラフィックを用いた場に実際に参加してみないと実感できないかもですが、何もない場合のそれと比べて断然意見しやすいです。話が進むにつれてカテゴリーが自然と分かれくるため、興味関心のある分野の意見について自分の思考を整理する時間がとりやすいからだと考えます。また、話内の中で出た意見(特にキーワードなど)はグラフィックで確実に見える化されますが、これによって別の話題に話が進んでいっても グラフィックを見ながら頭の片隅で「さっき言っていたあれ、こんな見方もできるよな~」と考えられたりします。
②これとても感じました。例えば話の途中で席を外す必要があったり、話合い全てに参加できない場合などでも、進んだところのグラフィックを見直すことで話の進捗状況や流れがけっこう具体的につかめます。さらにすごいことに、全く話合いに参加していない第三者でもおおまかな流れがつかめることもできやすいのです。グラフィックを見て「ほえ~このアイデアいいな~」と、他の話し合いの場うまれたアイデアや意見を自分に還元できるメリットもあるんです。
また、議論のスピードが早すぎてついていけなかった場合でも、これまで出た意見が可視化されてあることで「ああ~これはこういうことだったのか」と議論が進む間でも自分で考えなおすことができます。文章が羅列してある議事録はありますけど、あんまりちゃんと見ないこともあったりしますので、こういった点で大きな違いはあるなと感じました。(議事録は議事録でとても大事ですが。)
③これは①②があることでの効果ですが、最終的に出た結論や成果に対して納得しやすいです。参加者一人ひとりが当事者意識を自然にもってつくった時間だからこその結果だと思うのですが、そういう仕組みを自然と作り出せるのがファシリテーショングラフィックの凄みであると考えます。その点で画期的だな~と思うわけです。
④進んでいくグラフィックを見ていくにつれて、なんだか楽しくなっています。例えば自分が言った意見が模造紙に書かれたとき。例えばグラフィックを見直したおかげで自分の中で新しい考えが生まれたとき。自分の簡単な似顔絵なんかが挿入されたときにゃ、自然と笑みがこぼれちまいます。
話すテーマが重めだったり難しいものだったとしても、イラストやアイコンのおかげで場が和らいだりして意見が出やすくなる側面も。
う~ん。自分でまとめていても、ファシリテーショングラフィックってすごいなあとますます感じてきました。
この手法の一番の魅力は、議論に関わる人の「主体性」が時間を追うごとに増すことだと感じます。沈黙が続く時間のなかで「もっと意見だそうよ!」といっても、良い議論にならないことは明確です。みんながそれぞれ持っている自分の内にある考えを、議論を進めていくにつれて自然に引き出してもらう。仮に意見が出せなかったとしても、流れがわかることで議論に参加している実感が湧きます。
私も色んな場面で利用していければと思いました!
日本ではまだまだ普及していないので、どんどん広まっていったらいいなと願ってます。