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読書「昭和登山への道案内」白水社編集部編 関係者の生きざまを感じるガイド本
1 本書
「日本登山体系」(以下本文では、登山体系)の編集に関わった人の思い出話し、レジェンド登山者のエッセイと、各地域の概略説明で構成されています。
白水社は、語学書や翻訳書を多く手掛ける会社なので、登山の本は異色で、長年の疑問「なぜ白水社が山の本?」、本書で納得できました。登山体系の制作にクライマーで白水社に勤める小泉さんが関わっていたのでした。
登山体系はしばらく入手困難で、古本の価格が高騰していましたが、復刻版(写真2の右側)がでて、今は簡単に手に入ります。本格的に山と向き合って、岩登り、沢登り、冬山登山、山スキーなどをしている人向けの知られざるベストセラーで、全10冊で日本全国がカバーされています。
2 この本との出会い
駅前書店の登山書コーナーで見つけた時、もったいないからと買わずだったのですが、どうしても読みたくなり、購入しました。
3 関係者の生きざまを感じるガイド本
私は、平成になって山登りを始めた一登山者、難しい登攀ルートを探求しているわけではないです。ただ、山スキーと沢登り、茸・山菜採りで、人に会わない山・ルートを探して遊び続けてきました。私の周りには、こんな志向の山屋さんが沢山います。全国を探せば同じような人がたくさんいて、登山体系はそな人達のバイブルです。
ネットでの収集がほとんどとなった今でも、ここにしかない情報があるうえに、登山界の先人達と編集者の生きざまを感じる魅力あるれる本書、これからも現役で生き延びるはずです。
本書の北海道編で、知床の山々が紹介されています。2010年に海岸付近から湖まで遡行した知西別川を思い出して、写真をさがしたのですが、記録したCDかDVDが行方しれずで、これだけ、見つけました。
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