読書「最新雪崩学入門」 北海道雪崩事故防止研究会編 山と渓谷社 雪崩の安全策から自転車の安全について考える
この本との出会い
この本は雪崩、とその安全対策を学ぶために購入しました。私が買ったものは1997年3刷で、発行は1996年。短期間に多くの人が買い求めたのがわかります。
この本に関する別の記事で、ビーコンの技術を詳しく書きました。ここでは、雪崩の安全対策から、自転車の安全対策について考えてみました。
なぜ、こんなことを書くのか。
車を運転しているとき、自転車が怖いです。街を歩いているとき、自転車に乗っている人が、危ないなと感じることがあります。私はママチャリに乗ってます。まわりの人が、同じように感じているかもしれないです。
雪崩事故はなくならない
今では、ビーコンを付けずに雪山を滑るスキーヤー(スノーボーダー)はほとんどいないですが、事故がなくなったわけではありません。ニュースなどで聞いた事故で気になるものがあります。
個人の問題
ビーコの電源を入れ忘れて雪崩に埋没してしまい、捜索が大幅に遅れて亡くなった。こんなことって、思うかもしれませんが、あるあるの問題です。スキー場のゲレンデ脇を少しだけ滑るので、ビーコンをつけてなかったため、捜索が遅れたなんてこともあります。
危険な場所で遊んでいる意識が低い人がいます。意識していても、これまで大丈夫だからと、気を抜いてしまう、こともあります。後者は自分だって、例以外でないです。
指導者の問題
数年前に那須のスキー場でおきた雪崩で、講習を受講中の高校生が数人亡くなりました。中には、ビーコンを装着していて捜索されれば、助けられた人がいます。この事故は、あきらかに指導者(イベントの主催者)の問題でおきました。
自転車の安全について考察
2023年4月から、自転車のヘルメット着用が努力義務化されました。努力義務って、なんでしょう?中途半端ですね。こんなのだから、多くの人が半年たっても、ヘルメットをかぶっていません。この状況、雪崩でおきる問題と関連つけられます。以下、ヘルメットに関する考察です。ヘルメットがあれば、事故を防げるわけでないですが、ヘルメットは安全意識のシンボルです。
個人の問題
ロードサイクルにのっている真面目な自転車乗りは100%ヘルメットをかぶってます。義務化の前からそうでした。一方で、普段使いで自転車を乗っている人の多くが、ヘルメットをかぶっていないです。私が一番気になるのは、子供を幼稚園などに送り迎えする親。子供にヘルメットをかぶせていない人すらいます。
指導者の問題
地方で自転車通学の小学中学生は全員、ヘルメットをかぶっています。義務化とは関係なくずっと前からそうでした。指導がしっかりすれば、できる例です。
一方で、幼稚園への送り迎えで自転車を利用している親でヘルメットをかぶっていない人を見ます。幼稚園が、ヘルメットを装着しない人の送り迎えを禁止すればいいと思います。子供の命も、親の命も、ヘルメット一つで守れる可能性があがるのだから。普通の人は、これぐらい厳しくして、ようやく、安全について考えるのかもしれません。
ヘルメット以上に気になるのが、スマホを見ながら自転車に乗っている、若者、オジサン、おばさん・・・。このような、安全意識のかけらもない人に対しても、対策は考えられます。車、自転車、徒歩の移動は、スマホのGPSと加速度センサで簡単に区別できるので、自転車の移動中にスマホを見ていると判断したら、警告を表示すればどうでしょう?スマホメーカか電話キャリアが動けないのかな?
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