見出し画像

読書 「アユ百万匹がかえってきた: いま多摩川でおきている奇跡」 田辺 陽一 (著) 小学館 多摩川で泳ぐことを夢見る人の作

1 本書
NHKのドキュメンタリーから生まれた本です。文末に、番組制作を終えた田辺さんが、文章としてもまとめようとして、自ら出版社を探した経緯が書かれています。
元になったNHKの番組「ダーウィンが来た」を見ていないのが、残念でなりません。NHKアーカイブスなら、見れるのでしょうか?

2 本書との出会い
noteで以前紹介した中本賢さんの「多摩川ノート」とのつながりで購入しました。田辺さんは、中本さんに会い、いろいろ話を聞いています。撮影中も一緒に行動したことが書かれています。

3 多摩川で泳ぐことを夢見る
田辺さんは、沖縄の海にもぐったり、紀伊半島の川で遊んだりと、美しい川と海を知っている人。その人が、多摩川が今よりさらに綺麗になり、気持ちよく泳げる川になる夢を語っています。将来、川を理解し、活動する人が増えれば、夢は夢でなくなるとも書いてあります。私も同じ思いです。
高度成長期、今の状態は夢の世界でした、それが実現されたのは、本書に書かれているように、中本さん(前記)、長靴を履いて川を歩き回る国土交通省の行政マンさん、流域の自然保護グループ、大学の研究者、高度成長期に都政のトップであった美濃部知事・・・と、多くの人の関わりによるものです。
沢登りで、北アルプスの黒部川源流を歩きました、青森の白神山地の沢も歩きました。多摩川源流域の沢はほぼ全部歩きました。綺麗な沢の流れはどこも美しいです。ただ、どれだけ感動しても、そこは自分の住む場所の川でなくて、一番好きなのは、家の近くの多摩川です。2019年の台風19号の後、河川敷が大きく変わりました。大規模工事が進んでいます。治水のためなのでしょうが、自然保護の観点からどうなんだとうと?気になります。
夢に向かってできることがないか、探っているところです。


写真1 本書の表紙(著者撮影)


写真2 アユ釣り師(是政橋付近)


写真3 歌う人(府中市)


写真4 桜が満開の頃(稲城大橋付近)


写真5 湧水(谷保付近)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?