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大学院入試体験記2 ~研究室訪問~
はじめに
大学院入試を考えている人なら、何よりも大事なのが研究室選び。大学院での研究生活は、毎日毎日同じ研究室の先生、先輩達と過ごすことになるから、誤ってしまうと大変です。そのためにも、実際に研究室を訪問して、現地の雰囲気や先生の指導方針を確認することが大事です。
私も大学院入試を決めてから、最初は悩んでいました。「研究室訪問って何を聞けばいいのか」「先生にメールするのが恐い…」といった事情です。この記事では、実際に私が体験した研究室訪問の流れやポイントを紹介します。
研究室訪問までの準備
① 研究室を何で選んだか明確にする
研究室訪問の前に、なぜその研究室を訪れるのかを明確にしておくことが大事です。私の場合、ポイントは次のような感じでした。
研究室の先生の研究分野が自分の研究興味と合致している
学生の研究スタイルが自分に適しているかを知りたい
研究室のゼミの雰囲気や人際を体感したい
このように、目的を明確にすることで、研究室訪問の相手にも自分の意気が伝わりやすくなります。
この中でも自分は自分の研究興味との一致を重要視していました。
その分野で活躍されている先生に自分の考えている研究を話したいという気持ちが強かったと思います。研究室訪問では自分のことを気に入ってもらうことも重要です。「自分は研究が好きで、先生の研究分野に興味があります!」こういう子が来たら先生もいやな気分にはならないと思います。
② 研究室にメールを送る
上記の目的を明確にしたら、小さい勉強もかねて先生にメールを送りました。
小規模な自己紹介
研究室訪問をしたい理由
日程の相談
などを短く、分かりやすく書くと、私の場合は実際に正式に返信が来て、研究室訪問の日程を決めることができました
研究室訪問の実際
第一志望:京都大学
研究室訪問は大学3年の夏に初めて行いました。第一志望の京都大学の研究室にメールを送り、研究室訪問と研究について話したいとお願いしたところ、快諾していただき訪問が実現しました。
研究室訪問では、ほとんどが自分が研究していることについての話し合いだったため、研究室の先輩や雰囲気については詳しく知ることはできませんでした。しかし、先生とのディスカッションは非常に有意義で、この訪問を通じて「もう一度ここを第一志望にしよう」と決意するきっかけになりました。その後、4年生の春に行われた入試説明会でも、先生と再度話をする機会がありました。
第二志望:早稲田大学
早稲田大学の先生にはメールで研究室訪問をお願いしたところ、対面ではなくZOOMでの面談となりました。面談では、基礎的な質問の後に、自分のやりたい研究について話し合いました。直接訪問はできませんでしたが、自分の研究内容を伝える機会になりました。
また、研究分野が少しずれていたので早稲田大学に入ってからの研究として少し迎合させた研究内容を考えました。ざっくりいうと、京都大学はグローバルな視点で早稲田大学はローカルな視点みたいな感じです。
第三志望:東北大学
東北大学の先生には研究室訪問の依頼メールを送りましたが、返事として「来年定年のため、もう生徒は取っていない」との回答がありました。残念ではありましたが、この時点で東北大学の受験は見送ることになりました。
研究室訪問時のメールの工夫
研究室訪問をお願いするメールは、生成AIやネット上のテンプレートを活用しました。基本的なフォーマットに沿いながらも、自分の研究テーマや訪問目的を明確に伝えるよう心がけました。
研究室訪問で重視したこと
私が研究室訪問で最も重視したのは、「自分のやりたい研究をさせてもらえるか」という点でした。研究室の雰囲気や先輩とのつながりについては、実際の訪問では詳しく知ることができませんでしたが、私にとってはそれほど重要ではなく、問題はありませんでした。
研究室訪問後の決定
実際に研究室を訪れることで、実際の雰囲気や先生の指導方針を確認できます。あってみると先生へのイメージが変わったり、入試の面接ではどんなことを聞かれそうかなど情報にもなります。
大学院入試を考えている人にはぜひ一度訪問することをおすすめします。