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ペトラのオアシス ワディ・シヤーグ
ペトラ遺跡は広大な遺跡です。その広さゆえ、1日で周るのは不可能です。できれば2,3日かけてペトラの魅力を十分に堪能して頂きたいです。ヨルダンは知る人ぞ知るトレッキング大国です。ペトラ遺跡にもいくつものトレッキングコースがあります。初日は王道ルートを周り、2日目以降はトレッキングを楽しむのがペトラ通と言えるでしょう。今回ご紹介するトレッキングルートは、”ペトラのオアシス”と言われるワディ・シヤーグです。土地のほとんどは砂漠で、まったく水気を感じることができないペトラですが、地下には広大な水脈があり、古代ナバタイ人はその地下水を高度な治水技術で管理し長い繁栄をもたらしました。そんな水脈の一部に触れることはできるのがワディ・シヤーグです。
【行き方】
下記参照
【料金】
下記参照
※ガイドを付ける場合は、1.5Hコースで35JD
【ルート】
ワディ・シヤーグの入口は、カスル・アン・ビントを通り過ぎ、ナバテアン・テント・レストランとベイジンという2つのレストラン近くにあります。進行方向の左側に「Spring」と書かれた小さな看板があります。看板が見つからなくても左側に分岐した道があるので問題はないと思います。道は岩がゴロゴロしており、あまり整備されてません。途中から小さな湧き水(私は何かの排水と勘違いしました。)があり、それが小川なって流れていきます。川の始まりを見ることができるのはとても貴重です。トレッキングというより渓流下りのようですが、川の流れは小さく、どんどん中に入っていけます。しかし、冬場は雨が降り流れが急になる可能性もあるので、雨が降った日はあまりオススメできません。雨の降らない春から秋が良いでしょう。所要時間は、往復で約2時間という手軽さも魅力です。
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近くに「Spring」と書かれた看板があります。
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【入り口付近】
ワディ・シヤーグまでの道中に名前が付いた遺跡はありません。序盤は古代ナバタイ人が掘った住居跡が残っています。現在は、ベトウィンと言われる遊牧民がわずかに住んでおります。道もある程度舗装されており、とても歩きやすいです。しかし、しばらく道なり進んでいくとレモン畑が見えてくる辺りからゴツゴツした道となり、とても歩きづらくなります。足を挫かないように気を付けてください。
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【水源付近】
レモン畑を過ぎると、ワディ・シヤーグの水源が見えてきます。一瞬何かの排水が流れいるのかと勘違いしてしまいますが、よく見ると水が湧き出てくるのを確認できます。そこから、始めはチョロチョロとした小川の流れが、徐々に本格的な川となっていく様を見ることができます。それがやがてワディ・シヤーグ(Spring)へ続いていきます。
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【ワディ・シヤーグ(Spring)】
小川に沿って歩いていくと、行き止まりとなり、そこからワディ・シヤーグが見えてきます。上から見下ろす形になります。しかし、それでは全体を見ることができないません。分かりづらいですが別に脇道があり、回り込んで下に降りていくことができます。すると、エメラルドグリーンの水たまりと滝を見ることができます。
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【どこまで行けるか試してみよう】
ワディ・シヤーグまで約1時間で到着します。来た道をそのまま戻ることになりますが、ワディ・シヤーグ以降も川は続きますので、さらに渓流下りを楽しむのも良いかと思います。さらに川を下っていくと渓谷の様を呈してきます。壮大な自然を感じることができるので、どこまで下っていけるかチャレンジしてみるのも良いかと思います。
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【まとめ】
ワディ・シヤーグは遺跡を楽しむというよりも、少し違ったペトラの楽しみ方をしたいという方にお勧めなトレッキングコースです。道は他のトレッキングコースと比べるとあまり整備が進んでおらず、ゴツゴツした道をいくつも歩くことになるので、足を挫くなどの怪我だけには気を付けてください。その分、ありのままの自然を感じることができます。ぜひ、2日目以降のペトラトレッキングの候補として考えてみてはいかがでしょうか?
よりリアルにこのコースを感じたい方は、You tubeもやってますので、こちらもご覧ください。