1分読書メモ:Think right
本書は日常生活で陥りがちな「思考の落とし穴」が題材で、○○のワナという形で52個の思考の落とし穴と、それに嵌らないためのアドバイスをしてくれている。
一つ紹介すると、「生き残りのワナ」は、「成功者」は表舞台に上がり、「挫折した人」は登場しないため、日常においては「成功」が「失敗」よりもはるかに目立つために、成功への見通しを甘く見て過大評価してしまうことを指す。
成功を収めたコーチングセミナーのトレーナーやベストセラー本に書いてあることも疑った方が良い。
というのも、失敗した人は自分の失敗について本を書いたり講演をしないため、成功法則通りに行動したにも関わらず失敗に終わってしまった人がごまんといるという事実は浮き彫りにならないからである。
だからといって「リスクをおかさない方が良い」ということではなく、「生き残りのワナ」は確かに存在していて、成功の可能性を歪めて見せているということは常に意識して行動をするべき。
「生き残りのワナ」に嵌ることを防ぐには、かつては有望視されていたプロジェクトや投資、輝かしい経歴を持った人々の失敗に目を向けることである。
こんなことが52個程書いてある。
本書を読むと、いかに自分が合理的な選択をしたつもりでも、錯覚や感情に左右されて非合理的な選択をしているかが思い知らされる
「FACTFULNESS」にも近しい内容に感じた。