1分読書メモ:DIE WITH ZERO
お金の使い方に焦点を当てた内容。
「DIE WITH ZERO」というタイトル通り、本書では「死ぬときに貯金残高が0円になるようにお金を使え」という主張がされている。
特に印象に残っているのが下記の言葉。
・仮に年収500万円で1000万円残して死んだ場合、2年間はタダ働きしたのと同じで1000万円分の経験をするチャンスを失ったことになる。
・人生で一番大切なのは思い出作りで、経験にも複利がかかる。
・お金から価値を引き出す能力は年齢とともに低下する。
要するに若いうちから「経験」に惜しみなくお金を投資しないと宝の持ち腐れだということだが、とはいえリスクを考えると大胆に使うこともできないという人がほとんどだと思う。
本書でも「0で死ぬ」ことは不可能だと結論付けている。
最終的な結論としては「0で死ぬ」ことを目指す過程に価値があり、貯蓄、投資、浪費のバランスを考えることこそ重要だと著者は主張している。
また、何にお金を使うべきか、資産を切り崩すのに適した具体的な時期等も解説してくれているので、「バランスの取り方は個人で考えろ」と丸投げされるわけではない。
個人的には今読めて本当に良かったと思う内容ばかりだった。
個人投資家デビューしてまだ一年だが、資産形成の土台が出来上がった今、改めて将来を見通してどうお金を使うかを考えさせられた良書。