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🌸盛岡は桜が満開🌸

こんにちは。盛岡市で個展を開催中の画家です。

昨日個展が始まったタイミングで盛岡は桜が満開になりました。そしてもう散り始めているものもあります。
この際美術展と桜、両方楽しんではいかがでしょうか。
私はきょう来場者が途切れた隙に徒歩で10分ほどの距離にある「石割桜」を見に行きました。

石割桜

石割桜は岩手県盛岡市の盛岡地方裁判所の前庭にある桜の大木で、花崗岩の割れ目から生えている有名な桜です。樹種はエドヒガンで、市内のソメイヨシノより早く見頃を迎えますが、今年はソメイヨシノが追いついて今両方の花を見られます。

ところでこの石割桜、巨大な花崗岩を割って成長したと言われており、どんな逆境にも決して負けない南部人(=ざっくり岩手県人。ただし旧伊達領は除く。と、この辺の人は思っている。多分)の気質に例えられることがある(根拠を探したら『壬生義士伝』の中の台詞しか出てこなかった)と思うのですが…

かなりの奇観

ある時ふと疑問に思ったのは、誰かこの岩を割って取り除いてやろうと思った人はいなかったのかな?ということでした。
桜、すごいけどかなり無理してますよね。

江戸時代であってもお城の石垣の石を加工する石工はいただろうし、その後の時代となれば機械もあっただろうに、この花崗岩を割って桜を出してやろうとは誰も思わなかったんですかね。よく見ると石の上の面の穴は木の幹の形に合わせて加工してあるようにも見えますが、石全体を破壊して取り除くことはせずこの奇観を愛でることにしたのでしょうか。
問題そのものは解決しないで「苦しいけど頑張ってる」姿をみんなで喜ぶっていうのも何だか。

さて、石割桜から道を渡って櫻山神社の門前に向かいますと、昔のお濠端にソメイヨシノが並んでいます。こちらも満開でした。

というかもう散り始めてる
花筏…流れてないから筏じゃないのか

ここから櫻山神社の方に抜ける小路には雰囲気のある飲み屋さんとかカフェとか食べ物やさんが集まっていて面白いところです。

櫻山神社
枝垂れ桜がきれい

櫻山神社は盛岡藩の主だった南部家の殿様を祀っている神社です。南部藩は江戸時代の全国諸藩のうちで百姓一揆の件数が最も多かったと言われています。民衆の窮乏をよそに贅沢をしたり狩りに精を出したりしていたらしく、あまりいい殿様とは言えなかったんじゃないかと思います。父方が花巻の百姓家の血筋(?)の私は、そんな殿様達を岩手の人が崇めるのはなぜなんだろう?と思っていてここにはお参りしません。櫻山神社の奥には盛岡城址公園がありそちらも桜の名所ですが、私は個展会場に戻らなければならないので今日は行きませんでした。
櫻山神社を背に県庁方向に戻ると、じゃじゃ麺の元祖、白龍(ぱいろん)などの飲食店が並ぶ表参道です。

白龍には今日も行列
中津川

橋を渡ってギャラリーに戻ります。盛岡の街の特徴の一つに、川が市内を流れていることがあります。どこへ行くにも橋を渡って川面を眺めることになりますが、それがいいんですよね。まるでセーヌ川を抱えるパリのよう(言い過ぎ)。

元消防の番屋だったカフェとか
風の又三郎のうちとかを通り過ぎて
黒々とした蔵の左手奥の白い蔵がGallery彩園子

はい、盛岡の桜の名所案内でも何でもなく、自分の個展に帰ってくる記事でした、すみません。
私の個展は4月20日土曜日17時までです。よろしくお願いします。


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