キャリアカウンセリング・コンサルティングの無料体験について
同じ資格所持者の方からご相談を受けたので。
私は反対派です。
無料と有料を決める3つの条件
少なからず、ビジネス・仕事としての立場ですが。
ビジネスモデルの研究をしていればわかることですが、無料体験を可能とする『条件』を整えず実施すると、最終的にカウンセラーが苦しむ方向に進みます。
じゃあ、条件とは?
最低3つ
1. 無料体験期間が長くても耐えられる資本があること。
収入がなくても生活できる経済的背景があるなら問題ないと思います。
2. カウンセリング報酬を得なくても別の方法で採算が合うこと。
物販やその他で確実に収入を得る手段があるなら問題ありません。人材紹介は求職者からではなく、企業からお金をもらってますよね。
3. 無料体験のあとに有料サービスに進んでもらえるだけのコンテンツ、技術があること。
無料体験と有料体験のサービス内容が同じ程度なら、有料サービスへの誘導は難しくなります。
少なからず、上記が揃ってないのなら、無料体験によるサービス展開はおススメできません。
また、上記を満たしたとしても有料で営業している同業者の立場、これから立身したい人の立場で見たならどんな風に見えるのか。少なくともこれを想像してほしいところです。
経験上、無料で腕試しをする期間を長くするほど、有料サービスに切り替えるのには、勇気がいります。
『有料にすると体験してもらえないのでは』
そう考えているようなら、ビジネスや仕事にすることは副業でもおススメしません。
あたりまえのバランス
報酬を得る人が優れている、無料でやる人がレベルが低い、そういった話ではありません。
『力を発揮する』ことへの『同等の対価』がなければ、バランスがくずれるのです。仕事では労務を提供して給料をもらうのに、キャリアカカウンセリングやコンサルティングではもらわないなんて、変ではないですか。
また、カウンセリングもコンサルティングも、サービスを受ける当人が対価を支払うことを『当たり前』にしなければ、ビジネスとしても発展しません。
そして、その、当たり前。
風土を作るのも、カウンセラーやコンサルタントの仕事です。
キャリアカウンセリングやコンサルティングの普及や認知を上げるのは、国や省庁、協会だけの仕事ではありません。カウンセラーやコンサルタント一人一人が、実践を通じて務めなければ、普及も認知も進みません。
あなたには、その勇気がありますか。