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令和にプレイした『メトロイド2』 は、やや取っつきづらいながらも良質なプラットフォーマーだった。

【プレイ前のイメージ】

GBで発売された、メトロイドシリーズ2作目。
かの有名な「メトロイド、オモロイド」というフレーズはメトロイド2のCMが元ネタであることは知っているけど、それ以外はよく知らない。
初代メトロイドはVCでプレイ済み

【前作からの改善点】

●新アイテムの追加

・スペースジャンプ、スクリューアタックなどが初登場している

●新たなアクションの追加

・下撃ちができるようになった。縦スクロールの場所で役に立つ。

【評価点】

●広大なマップ

・マップはGBとは思えないほど広く、探索が楽しい

●豊富な探索要素

・前作同様、様々な隠し要素が至る所に配置されている

●敵の種類が豊富で飽きにくい


●探索を引き立てるストーリー(微ネタバレ注意)

・メトロイドの設定がよりブラッシュアップされ、ベビーメトロイドや惑星SR-388が初登場する。
・そのためシリーズの中でも重要な位置づけとなるストーリーが展開される。
・特にラストシーンではベビーメトロイドの協力によって障害物が除去され通れるようになる演出があり、ベビーメトロイドとサムスの関係性をうまく表現している。

【賛否両論点】

●説明不足でややこしいシステム

・テキストによる説明やヒントが一切無いため、基本システムを理解しにくい。
 本作が発売した1991年当時は、既にマリオワールド等のゲーム内で説明やヒントが充実したプラットフォーマーが多かった時代だが、本作に関してはあくまでファミコンの延長だと考えた方が良い
・例えば「メトロイドの殲滅が目的」「メトロイドにはミサイルしか効かない」という基本的なことは、説明書を読まないと分かりづらい。
・各種アイテムの使い方も、説明書がないと分かりづらい。
・「エリア内のメトロイドを全て倒すと地震が起き、毒沼の水位が下がって次のエリアが開く」というのがこのゲームの基本的な流れ。しかし、このことは説明書にも載っておらず最初は戸惑いやすい。
 予め毒沼だった場所の位置を覚えておかないと、進めるようになった場所が分かりづらい
 ゼルダシリーズのように、仕掛けを解いた場所(=水位の下がった場所)では効果音が鳴るようにしてほしかった。
・ラスボスであるクイーンメトロイドの倒し方もかなり分かりづらい
 自分はネットで倒し方をざっくりとだけ知った状態でプレイした。
  そのため口の中でボムを打つ所までは分かったものの、そこから倒すことができず、結局は改めてネットで正しい倒し方を調べた。

●マップが複雑でややこしい

・この時代では珍しくないことだが、ゲーム内マップが無くステージの構造を理解しにくい。残りのメトロイドの居場所が分からず進めなくなることもある。
・前作ではスクロールが一方向のみだったが、本作では全方位にスクロールするようになった。その分マップが広くなって探索が楽しくなった反面、複雑で迷いやすくなった。

●Ωメトロイドとのバトルはパターンが掴みづらく、ややゴリ押し気味になる

・マリオ3の太陽のように、スクロールに沿わずに独立して動くので、ジャンプのタイミングが掴みづらく攻撃が当てにくい。
・そのためパターンを覚えるよりも、ゴリ押しで突破して後からエネルギーとミサイルを補充するほうが楽。

【問題点】

●狭い画面とスクロールによる影響

・ボムはスクロールで画面外へ移動すると消えてしまう。
 スパイダーボール使用時などでボムから離れる際に、離れすぎると消えてしまうのが面倒。
 この仕様により、ボムで隠しルートを見つける際に、「隠しルートはあるが、ボムが画面外へ移動して消えてしまったので道が開かない」のか「そもそも隠しルートが無いので道が開かない」のか見分けが付きにくい。
・サムスの攻撃は画面外の敵には当たらない。この仕様により、広い部屋でメトロイドと戦う際に、メトロイドを画面に入れないとミサイルが当たらなくなるのが厄介。
・壊したブロックがスクロールで復活する。これもメトロイド戦などで厄介

【総評】

システム周りが説明不足でややこしく、かなり取っ付きづらい。
しかしきちんと理解すれば現代でもちゃんと面白く、『メトロイド』らしさもしっかりと感じられる。
今から遊ぶなら、攻略サイトで情報を補いながらプレイすることを推奨する。
NSOで無料で遊べるので、プラットフォーマー好きは是非プレイしてほしい。


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