【ゲーム感想】令和にプレイした初代「風のクロノア」は、ボリューム不足ながらも雰囲気抜群の良作だった
【総プレイ時間】
おそらく5時間程度
【評価点】
・まるで絵本のような、温かみのある世界観とグラフィック
▶キャラクターは等身が低くデフォルメが効いている
-主人公のクロノアがケモケモしくて良い。他のサブキャラクターのデザインもかわいらしい。
▶キャラクターグラフィックのドット絵が「ヨッシーアイランド」に近く、カラフルで質がよく世界観にあっている
▶テキストも優しさに溢れていて、さらに架空言語のボイスが入ることでより深みが増している
▶ムービーも非常に出来が良く、現代でも通用する完成度。
・音楽もポップで温かみのある良曲揃い
▶全てのステージで異なる曲が流れる贅沢な仕様。
▶上記の雰囲気の演出に一役買っている
▶特に4-2ボス戦の「BALADIUM'S DRIVE」が印象的
▶EXステージをクリアするとサウンドテストが使えるのも嬉しい。
・シンプルながらも良くできたアクション
▶ジャンプと攻撃という僅か2つのアクションのみだが、用途が豊富で多彩な仕掛けを解くことができ、楽しい
- 敵を捕まえて飛ばすという、「星のカービィ1」や「ヨッシー」に近い王道的なシステム
▶序盤はかなり簡単で、終盤になるにつれて難易度が上がるレベルデザインも良い
- クリア後のエクストラステージは歯ごたえ抜群。
・ストーリーが良い
▶この手のプラットフォームゲームでは、ストーリーはあくまでフレーバー程度のものが多いが、本作ではストーリーがしっかり作り込まれていて面白い
▶特に終盤のストーリー展開には驚き、感動した。
【賛否両論点】
・ラスボスを倒すまではワールドマップが使えず、前のステージに再挑戦することができない
▶取り逃した住民を回収することができないため、取り逃しを気にする人には心残りになる。
・全体的にやや難易度が低い
▶プラットフォーマーに慣れたプレイヤーなら、前述のエクストラステージ以外は、ほとんど苦労せずにクリアできてしまう。
【問題点】
・ボリューム不足
▶本作最大の問題点。
▶ステージが14ステージと、とても少ない
▶一応隠しアイテムとして住民があるが、それを含めても5時間程度で終わってしまう。あまりにもボリューム不足。
▶本作の一年前に同じPS1で発売した「クラッシュ・バンディクー1」が32ステージだった事を考えるとその半分も無く、当時の価値観でもボリュームがとても少ないことが分かる。
【総評】
キャラクター、ストーリー、グラフィック、雰囲気作り、音楽、これら全てが見事にマッチした傑作。
肝心のアクション部分もシンプルながらよく出来ており、レベルデザインも優秀。
ボリューム不足なのが惜しいが、現代でもプレイする価値は充分にある。
---項目別評価---
ステージ ☆3
アクション ☆4
探索 ☆3
操作性 ☆5
難易度 ☆3
音楽 ☆5
グラフィック ☆5
ストーリー ☆5
雰囲気作り ☆5+
ボリューム ☆2
※各5点満点、「☆5+」は特に良かった項目。