
書き直しができるのでコストパフォーマンスが良い|2022年オンライン添削合格体験記(5)
フルタイム勤務&子育て中で時間がない中で、試験合格を果たされた方の合格体験記です。
社会人受験生として合格を目指す方は、ぜひ参考にしてください!!
受験回数
1回目
受験資格
予備試験合格
1.オンライン添削を利用したきっかけを教えてください。
習を進めていく中で、独学で論文の勉強をしていくことに限界を感じており、論文試験の合格水準に達する答案を書けるようになるためには、第三者的な立場から自身が書いた論文を評価してもらえるような機会を持つ必要があると考えておりました。
予備校の答練なども検討しましたが、口コミなどを見ても、あまり品質が高くないように感じたことと、1通当たりの金額をみるとオンライン添削の方が、書き直しもできるということで、コストパフォーマンスがよさそうでしたので、オンライン添削を利用することにしました。
2.オンライン添削の添削や個別ミーティングが合格に役立ちましたか。
大変役に立った。
3.[2.]のように回答した理由を教えてください。
私は、「起案を強制できる」「起案力の向上」「問題を深く検討する習慣の習得」「自分のペースに合わせてできる」といった4つの点で「オンライン添削」・「個別ミーティング」が司法試験合格の役に立ったと考えております。
まず、起案を強制できるという点についてです。
起案は時間もかかり、疲れるものなので、添削を申し込むまではほとんど起案をしておりませんでした(予備試験論文試験までに実際起案したのは模試での10通のみでした)。
しかし、そうはいっても、実際に書いてみなければわからないことはたくさんあると思っていたため、書かなければならないと思いながらも、あまり気が進まない状況でしたので、添削を申し込むことによって、後戻りができない状況に自身を置くことにしました。その結果、起案しなければならない状況(私は、少なくとも毎週2通に設定しました)に自分を強制的に追い込み、本番までになんとか100通起案することができました。その意味で、
「オンライン添削」は自分自身に起案を強制するという点で非常に役立ちました。
次に、起案力の向上という点についてです。確かに、起案については、不要という方もいらっしゃるかと思いますが、私の場合はオンライン添削で多くの起案をしたことにより、確実に「書く能力が上がった」と実感しております。たくさん起案したことによって、自身の中の書き方が確立されてきたため、直前の模試でも余裕をもって合格圏内に入る答案が書けるようになっていましたし、「短期間でこれだけ書いて来たのだから、大丈夫だ!」と自信をもって本番でも書くことができました。その意味で「オンライン添削」は、私の起案力向上に非常に役立ちました。
次に、問題を深く検討する習慣の習得という点についてです。私は、添削・ミーティングを受けることで「起案→復習→添削内容の確認+復習」というサイクルで添削対象の問題を検討するようになりました。このようにして起案したすべての問題を分析するようになり、それでもわからない点は、個別ミーティングを利用して先生に聞いて解決することにより、1つ1つの問題を自分の中で理解できるまで、深く検討する習慣が身についたのではないかと思っております。
司法試験では、過去問と全く同じ問題は出題されませんが、似たような問題や同じような思考で解けるような問題は出題されますので、1つ1つの問題を深く検討したことによって習得した思考方法(思考の道筋的なもの?)は、本番に今年の問題を解くときにも非常に役立ったと考えております。
最後に、自分のペースに合わせてできるという点についてです。
私は、小さな子供がいる社会人受験生で、パートナーが仕事でいないときは子どもの面倒を見ながら、勉強をする必要が多々ありました。加えて、仕事が急に入るなどして決まった時間に勉強することが難しいことも多々ありました。この点、「オンライン添削」「個別ミーティング」は、期限はあるものの、自分のペースで計画を立てて起案ができる点で上記のような属性を有する私にとっては、ぴったりなものでしたし、「個別ミーティング」には、子どもと一緒に参加しても大丈夫とおっしゃっていただけたので、何度か子どもと一緒に参加させていただき大変助かりました。
先生は、社会人や子育てをされている方でも可能な範囲で柔軟にご対応くださるので、このような意味でも司法試験合格に役立ったと考えております。
4.オンライン添削と他社の模試・答練の添削の違いを教えてください。
答練は受けたことはありませんが、某模試を受けた時に感じたことを記載します。模試では、論点ごとに配点表があったのですが、配点表に記載された内容について比較的触れている場合であっても、満点でない場合があったり、逆にあまり論点について触れていない場合であっても、点数がよかったりと採点の基準がよくわからないことがありました。
また、裁量点についてもどのような判断で裁量点がついた/つかなかったのかがよくわからないことがありました。なお、中には非常に丁寧に採点くださっている方もおりましたので、全ての添削がよくなかったわけではないですが、採点者によって非常にばらつきがあると感じました。
一方でオンライン添削では、全ての科目を先生が添削してくださるので、添削内容に一貫性がありますし、一行一行時間をかけて添削してくださっているので、細かいところの言い回しまで指摘いただけました。特に、論点のヌケモレにとどまらず、文章のつながり・流れや言い回しなどがおかしくないかなど、自分で読んだときに気づきにくい点についてもよく指摘いただいていた点が模試の採点にはない良さだったと思います。
あとは、上でも記載しましたが、1回書き直しが認められている点も模試と異なっている点だと思います。添削内容の検討、復習をこなした後に同じ問題を起案した際、ヌケモレなく書けるか、書けていない部分はないか、というところを確認するのに役立ちました。
このタイミングで書けていない内容については、自分が苦手とする部分だと思いますので、集中的に手当てをして、2度と間違えないように再復習しました。そういった点も予備校の模試にはない良さだったのではないかと思います。
5.オンライン添削受講開始後、試験対策の進め方に変化はありましたか。
まず、質問をする前に、自分で調べることができる部分は、可能な限り自分で調べるようになりました。先生の添削コメントでは、論点に関わる部分などで誤りがあった場合でも、その点についての「答え」は記載されていないので、指摘があった部分は自身で調べる必要があります。
間違った部分については、自分で調べて正しい理解がわかった時に、よく定着するものであると思いますので、上記のように意図的に添削コメントを記載いただいたおかげでわからないことはまず、自分で調べるようになりました。司法試験に合格するために必要な知識であれば、たいていのことは自分で調べればわかると思いますし、わからないことを自分で調べるということは、実務家の基礎中の基礎の部分だと思いますので、添削を通してこのような習慣がついたことは非常に良かったと思っています(受講当初は何でもかんでも質問していたこともあり、今思えば恥ずかしく思っております・・・)。
次に、上記のように不明点は自分で解決するという習慣がついたことによって、個別ミーティングの時間を有効活用してより実践的な試験対策ができるようになったと思います。私が先生に行っていただいていたミーティングでは、自分で調べてもどうしてもわからない点を質問するということに加えて、司法試験の過去問を用いて、自分が問題を解いたときにたどった思考過程をやり取りしながら、チェックしていただくというより実践的な対策についても行っていただいておりました。
対策の中では、着目する事実やその事実から導き出しうる評価、論点などの確認を双方向でご確認いただいており、このような実際にやり取りの中で確認することで、瞬発力が鍛えられますし、仮に間違った理解をしていた場合でもその場で指摘されるので、忘れにくくなっていたと思います。
6.オンライン添削は、これから試験を受ける受験生にお勧めできますか。
大変お勧めできる。
7.[6.]のように回答した理由を教えてください。
まず、私は、最初の何をやればよいかわからない段階やどの問題を解けばよいかがよくわからない段階においては、各科目において学習効果が高い問題を選んでいただいて演習をしておりました。その添削結果を踏まえて、やるべきこと(基本知識が抜けているのか、判例の理解が曖昧なのか等)を一緒になって考えていただいておりました。その意味で進むべき方向性について悩んでいる受験生の方にとっては心強いパートナーとなっていただけますので、お勧めできるといえます。
また、何をやればよいかがわかり始めて、自分でやりたいことを決めることができる段階においても、自分がやりたいやり方を十分に尊重していただけます。私は自分でやりたいこととスケジュールを決めて、これで行くということを先生にお伝えした上で、添削、ミーティングを実施しておりました。先生はこれを尊重してくださり、私のペースに合わせてご指導いただいておりましたので、このような段階にある方にもなおお勧めできるのではないかと思います。
この点は、誤解がないように申し上げますが、なんでも尊重していただけるわけではなく、間違った方法や遠回りのやり方を選択している場合は、ちゃんとストップをかけていただけますのでご安心ください。
最後に、予備試験・司法試験には、良い精神状態を保っておくことも重要であると思っておりますが、私の場合は、予備試験の口述試験の前に緊張で死にそうになっているときに、口述の練習や当日の不安をお話するなどして、本番に向けて緊張を解きほぐしていただけましたし、試験の当日も背中を押していただけるようなメッセージを2日間いただけまして、大分緊張を解きほぐした状態で試験に臨むことができました。
また、司法試験受験時の直前期には、直前期の過ごし方のアドバイスや添削でよく指摘いただいていた点等を整理してお伝えいただきましたので、自信をもって、良い精神状態で本番に臨めました。こういった意味でも「オンライン添削」「個別ミーティング」はお勧めできるといえます。
8.オンライン添削を利用している又はこれから利用しようとしている後輩受験生にエールをお願いいたします。
司法試験の合格のために一番大切なことは、自分に合った勉強を早い段階から見つけて、その方法を愚直に継続していくことだと思います。オンライン添削を受講されている方については、先生と相談して決めたやり方を信じて最後までやり切ってください。 これから利用しようとされている方については、先生に相談することによってご自身が抱える課題をあぶりだして、その課題に対する打ち手を先生に一緒に考えてもらってもよいと思います。
それによって、ご自身がやるべきことが明確になったのであれば、それを愚直に進めていくだけだと思います。 上でも述べましたが、私は、子育て中で共働きの社会人ですので、学生の方に比べて勉強に充てることができる時間が少なかったのではないかと思っております。
しかし、試験ではそのような受験生のバックグラウンドは考慮されませんので、自身が置かれた環境において最大限できる内容を十分に検討する必要があると思います。 このような私でも合格できたのは、早い段階から、先生と相談の上、やるべきことを明確化し、限られた時間の中やるべきことに集中的に力を注ぐことができたことが大きかったと思います。
「添削」・「個別ミーティング」では、このやるべきことの明確化とそれを継続することのサポートを受講者個人個人に合わせて実践していただけるものだと思いますので、是非とも有効活用してください。 皆様の合格をお祈りしております。
合格体験記を寄稿していただきありがとうございました!!お子様との一緒にミーティングしたのが懐かしく感じます。
後日、経験談を共有する懇談会も実施を実施予定です。引き続きよろしくお願いいたします!!
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