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小説VS漫画リレー作品#01

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小説と漫画で交互に続きを書きながら作品として完成するのか、というゆる~い実験作品です。
運営しているクリエイター

#マンガ

+9

小説VS漫画 リレー作品:第21話(漫画)

+5

小説VS漫画 リレー作品:第19話(漫画)

+11

小説VS漫画 リレー作品:第17話(漫画)

+11

小説VS漫画 リレー作品:第15話 (漫画)

+8

小説VS漫画 リレー作品:第13話 (漫画)

+16

小説VS漫画 リレー作品:第11話 (漫画)

+2

小説VS漫画 リレー作品:第10話(の補足)

+4

小説VS漫画 リレー作品:第9話 (漫画)

+4

小説VS漫画 リレー作品:第7話 (漫画)

小説VS漫画 リレー作品:第6話 癌口(小説)

 俺には笑っていたという女の人がどうなったのかは分からない。ただ、お前「も」人じゃないんだという男の叫びが頭から離れなかった。俺は今、自分の事を人だと言えるだろうか?  人を殺した。初めてだった。それなのに俺は感動を覚えている。今自分が生きている奇跡に感動している。悲しみも焦りも後悔も存在しない。  簡単だった。足元に落ちていた骨で人は死ぬ。そんな脆い生物だったのだ。殺される側と殺す側の違いはなんだ?この世界で生きている俺は一体何者だ?本当に人だっただろうか?  男の血が服の

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小説VS漫画 リレー作品:第5話 (漫画)

小説VS漫画 リレー作品:第4話 癌口(小説)

 元の世界に戻るためのヒントは気絶する前に見た「飛び降りる」というメールだけだ。しかしそれが罠ではないとは言い切れない。それでもそれしかないのだから縋るしかないだろう。 「この辺りに飛び降りることができる場所はありますか?」  片腕を鎖で首に繋がれているこの紳士風の男、先程は気が動転していてそれだけの印象だった。けれど今こうしてある程度落ち着いて向かい合うとその異常性に目がいく。  まずこの男の着ている服にはポケットがない。そんなちょっとした普通との違いに気付いた瞬間に

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小説VS漫画 リレー作品:第3話 (漫画)

小説VS漫画 リレー作品:第2話 癌口(小説)

 エレベーターの扉が開いた瞬間、生暖かい空気が一気に流れ込んできた。視界に広がるのは現実から遠く離れた狂気の世界。薄暗い中で芋虫のように蠢く臓物と、血溜まりに悦ぶ蛆。一歩先の地面は赤黒くブヨブヨしていて、生肉のようにも見える。エレベーターの床との境目が、現実との境界線にも思えた。  脂と血の臭いが容赦なく肺に流れ込み、胃袋がひっくり返りそうになる。鼻と口を押えてもまるで意味がなかった。頭がぼんやりとしてきて目が霞み、思わず膝をついてしまう。  すると足元に携帯が落ちているのに