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さんくん
2019年3月24日 23:33
ここ最近、良質で啓蒙的な科学論の出版が多い。自然科学や科学史の方面は疎いだけに、よく勉強にもなるしありがたい。しかし「科学」ともあれば、人文学ももちろん射程に入っている話なのである。ひとごとではない。では人文学的知と科学の接点はどこにあるのだろうか。†中尾麻伊香『科学者と魔法使いの弟子』は、原子力をめぐる科学に、「魔法」的な体系のメタファーが使用されてきたことを明かす科学史論である。大衆の想像