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宇宙の神秘

友人に天文学者がおりまして、彼から聞いた宇宙の興味深い話。
 
星の衝突
 
今、あなたの目の前にリンゴ大の星があります。ここが東京だとしたら、次の星はどの辺にあるでしょうか?
正解はインドネシア洋上あたり。
このように、星と星はとても離れているため、星同士が衝突することは無い。
 
一方、星雲は目の前にリンゴ大の星雲があるとすると、次の星雲は隣の人の机の上にあったりする。
だから、星雲同士は衝突する。

星は衝突せず、星雲は衝突するならば、何が起こるか。星雲と星雲が衝突するとき、中の無数の星は互いに衝突することなく、星雲同士が交わるようにして混ぜ合わさっていく。
 
宇宙の果て
 
宇宙が誕生したのは138億年前のビッグバン。それから138億年の間膨張し続けている。
最近の技術の進歩で、宇宙の果てが観測できるようになった。
望遠鏡で宇宙の果てを見ると、果てから138億年かけて光が戻って来るから、見える宇宙の果ての姿は、138億年前のビッグバンの中心点そのもの。つまり宇宙の果ては宇宙の中心。
そして観測する宇宙の果てには、10万分の1ほどの「エネルギーのムラ」が分布している。
つまり、同一の点なのにムラが分布している。意味が分からない。
 
私たちの身の回りの物質
 
138億年前のビッグバンで生成された元素はH, He, Li等の軽い元素しかない。
鉄までは恒星内の核融合で生成されるが、それ以上の原子番号の金属は、超新星爆発の時にしか生成しない。
今後10円玉を眺めるときには、「これは星が爆発するときに出来た」と思いを馳せましょう。

10年後に宇宙人が発見される
 
現在建設中の世界最大の望遠鏡は、およそ10年後に完成予定。
これが完成すると、遥か彼方の恒星の周囲を回る惑星の大気組成を観測することが出来る。
そうすると、地球のように生命活動が無いと発生し得ない大気組成を観測で見つけることが可能になる。
従って「あの星には宇宙人がいるかも」ということが分かるようになる。

宇宙の話はどれもスケールが大きくて、普段の生活の中での悩み事が全てちっぽけに思えてきます。

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