アートがなぜ興味深いのか
自分はアートはよく分からないというスタンスで生きてきた。
美術の成績は5段階の5だったけれど、暗記テストがほぼ満点だったからで、授業で紹介される作品に心を打たれたことはなかった…と思う。
絵の立体感を出すには陰をつけると良いということも中学になって初めて意識した。どう頑張っても球体にならないサッカーボールに、陰を足したら突然球になった。隣の席の美術部の女の子が教えてくれた。目を細めると陰がついてる場所が分かりやすくなるよと教えてくれた。
ところが最近、そんな僕がアートに大変興味を持っていた。
なんか面白い。色々考えさせられる。
最初のきっかけは長谷川さんが高次元脳会議の懇親会で話された言葉。「アートは生まれた瞬間に人と、世界と繋がってしまう」という話だった。
そして山形さんと永田さんの作品から受けた「思考を強制される」という感覚。
数学的手法を用いて美を解析してしまいそうな野村さんの活動。
そして分析美学なる手法を用いてビデオゲーム研究をしている松永さんとの数々の議論。
そのうえでも「まだ何故そんなに自分がアートに惹かれるのか。」は、ぼんやりしていた。
が、分かった。たぶん。
アート作品には鑑賞者を変容させるチカラがある。
それが何なのか知りたい。それをゲームデザインに応用したい。
だから僕にはアートが興味深いんだ。
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