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norinity1103
3-2 良い施策とは何か #ソフトウェアと経営
ソフトウェアと経営マガジン第23回です。プロダクトや事業の改善施策を立案する時って悩みますよね、その時に自分が考えていること、不確実性と付き合うための施策の要件みたいなものを書いてみました。日々の提案などで活用していただけると幸いです。
記事に対する疑問や感想、意見などTweetや記事へのコメントをいただければ、今後のコンテンツの改善に役立てさせていただきます、よろしくおねがいします。
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本節のまとめ
・施策は、明瞭な課題設定、それを解決しうる仮説、仮説を証明するための検証手段の立案、科学的実験としての実行・振り返りから構成される。
・良い施策とは、新しい発見を通して、事業解像度を高め、今後の探索を安定化させるものである。
・施策の良し悪しは、改善の成功・失敗という軸だけでなく、そこから得られた知識によっても測られる。施策によって対象がどのように変化したのかKPIモデルなどを利用しながら調べ、事業の性質を知ろう。
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前節では、迷宮の探索という概念を以て、不確実性を最小化するための考え方やこれまで紹介してきたKPIモデルなどの道具の用い方について書いてきた。だが、方法論や道具だけでは不十分で、こうした不確実性の最小化には*良い施策*をどれだけ推進できるかが重要だ。施策は一つ一つの探索行為といえるが、この質を高めることでより素早く不確実性の低減を進める事ができる。
施策とは
まず、施策とはそもそも何なのだろうか。私はこれを「発見された課題に対して仮説を立てて検証する科学的実験行為」と捉えている。
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