2020年6月の記事一覧
2 事業をモデル化する
ソフトウェアと経営マガジン第8回からは科学的手法に関する話題を中心に扱っていきます。
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2章からは、ソフトウェア経営の具体的な手法について見ていきたいと思う。2章と3章のテーマはデータドリブンな事業推進の進め方であり、Agility、特に科学的手法と透明性へ繋がる具体的な取り組みを解説していく。まず本章では、事業モデルを作成・運用する際の要点について、続く3章では事業モデルを用い
1-7 ソフトウェアがAgilityを最大化する
ソフトウェアと経営マガジン第7回です。ソフトウェアがなぜ重要かという話になります。これで第一章は以上となります。次回から事業モデルについての話を書いていきます。
この節のまとめ・ ソフトウェアはレジリエンス、可観測性、スケーラビリティというAgilityを強化する重要な特徴を持つ。
・ 正しくソフトウェアの設計を行うことで、レジリエンスを獲得し、施策の影響範囲を限定し失敗をコントロールできる。
1-6 透明性とはなにか理解し徹底する
ソフトウェアと経営マガジン第6回です。組織における透明性の話です。
この節のまとめ・ 組織内の知識・情報を適切に全体へ浸透させるためには透明性が重要である。
・情報の公開と整理、伝達における減衰、能動的な伝達行為を通じて、適切な人に、適切な情報が吸収しやすい形で発信されるよう組織内の仕組みを整えていこう。
Agilityを高めるためには、誰もが同じ方向を向いて意思決定できる基盤が必要であると述
1-5 科学的手法を土台に置く
この節のまとめ・事業における様々なイベントを計測し、数値化し、そこから事業の全体像を数値モデルとして表現しよう。
・事業のモデルを活用し、全ての施策を科学実験と捉え、施策における課題と仮説、予測と結果を解釈し、数字で表現された知識を積み上げていこう。
多くの意思決定から探索を行い不確実性に抗う知識を蓄えていくことがAgilityにとって大切だ。だが、ここで言う知識というのはどうやって形にしていけ
1-4 失敗をコントロールする
「ソフトウェアと経営」第4回、今回はAgilityを高める概念のうち、失敗のコントロールについて書いた。挑戦を促すための土台を作ることが重要だ。
Agility高い組織にするためには、個々人が自分の意思で方向や取り組みを決定していくことが求められる。こうした意思決定はどれも何らかのリスクがあり、挑戦的であるほど失敗しうるものである。改善に向けた取り組みというのは確率的なものなのだ。100%成功し
デジタルトランスフォーメーション(DX)、具体的に何をすればよいのか
前回のnoteに、DXとは「失敗をコントロールし継続的に改善し続ける」状態に至ることだ、と書いてきたが、全体像として抽象的な話が多かった。今回は、ソフトウェア業界以外の方にとっても参考にしていただけるよう、では具体的にどうすればいいのだろう、という部分を管理会計的な話なども絡めながら記事にしてみようと思う。
ちなみに失敗のコントロールなどの概念についてはこちらにより詳しく書かせていただいている。