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003|ワイヤーカットによる加工端材 by 株式会社モルファ

バリもテーパーもなく、角Rもほどんどつけずに、分厚い金属を切り出して生み出された形。

これらはワイヤーカット加工という技術で金属を切断した”部品を取った残りの塊”です。
株式会社モルファでワイヤーカットを行う際に出る金属端材の中から、プロダクトデザイナー視点で魅力的なものをピックアップし、Yオンラインストアで取り扱いを開始いたしました。

金属を垂直に横切るわずか0.4mm程のごく細いスリットは、ワイヤーカットの特徴である高精度の加工の痕跡。
お部屋に飾るオブジェとしていかがでしょうか。


ワイヤーカット加工とは

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ワイヤーカットとは金属製の細いワイヤーを用いる放電加工の一種。
ワイヤーに電流を流して溶融切断(溶かしながら切断)を行う加工です。

ワイヤーがカットする対象物(金属)に直接触れることなく、放電爆発を繰り返し溶融しながら切断していく加工技術で、そのカットに使われるワイヤー線はΦ0.05〜Φ0.3mmと非常に細いものです。

切削加工が難しい難削材でも高精度な加工が可能

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細いワイヤー線に電流を流し、7000度ほどの高温で溶融切断を行うワイヤーカットの切り代はわずか0.4mm程度。
地球上でもっとも融点が高い鉱物炭化タンタルが3983度と言われているため、導通性のある金属であればどんなものでもカットできる加工技術だそうです。

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カット時にワークの熱膨張を防ぐため、冷却装置付きの加工槽の中でカットしていくことで高精度の加工を実現しています。

テーパーなし、角Rほぼなし、バリなし

デザイナーとして特に魅力を感じるのが、この3点全てが同時に実現すること!
材料をカットするので金型品のようにテーパーがつくことはありません。
0.4mm程のごく細い切り代で角Rもほぼなし。
成型や加工後のバリとも無縁なのでエッジがダレません。

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上の写真は細かな歯車や多角形。
ちょっと見えにくいですが、下の写真は穴の手前側が正五角形、奥側がその内接円の形になっています。
どちらも他の製法では難しいシャープで複雑な形状が美しく仕上がっています。

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ワイヤーカット加工された製品はその技術の高さからとても高価な為、サンプルとしてを手元に置くのはかなり高いハードルです。
今回は“端材”を扱わせていただくことで、安価にその技術の一端に触れることができる機会となっています。

ご興味を持たれた方は、ぜひYオンラインストアにて現物をご確認くださいませ。
その時々で発生する端材は、売り切れ御免の限定モノです!


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