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ピアノの練習をやりたがらない子ども


「練習しないので、辞めた方がいいでしょうか」

「毎日やらないのであれば、音楽が好きじゃないのかもしれません」

という相談をよく受けます。
大抵の場合子供たちに聞いてみると
「辞めたくない。けれど、練習は嫌だ。でも、弾けるようになりたい」と言います。

新しい事を次々と習い、曲が進めば進むほど難しくなります。練習が億劫になってしまうのは当然の事です。

それをわかっていても、私も我が子には

そんなに練習しないなら、辞める?」とつい言ってしまう事があります。

ですが、辞める選択肢より、続けられる為にはどうしたら良いか?の選択肢を与えてあげてください。

ひとつのことができる」のと「それを続けられる」のは別の力が必要です。
例えば赤ちゃんが一人で立ち上がり、歩き続けられるようになるまで、またもう少し大きくなって歯磨きを教わってから、それが習慣になるまで、のように「ひとつのことができる」ようになって、「それを続けられる」ようになるのに、大体100日程度はかかるのだそうです。※

音楽のレッスンには、そのステップがたくさんあります。
音を読む事が習慣化したかと思ったら、また新しい音が出てきて、新しいリズムまで出てきます。

更には、そこに指を動かす技術まで必要になる。

この一つ一つが定着するまで、約100日と考えると、根気のいる習い事ですよね。

でも、大切なのは、通い続けること。

嫌になってしまったら、講師を変えてみたり、曲を変えてみたり、学ぶ順番を変えてみたり、続けるための選択肢はたくさんあるはずです。

すぐに「そんな風に練習しないなら、辞めるよ!」とは言わず、どうか学んだ事が定着し継続できるまで、様々な方法を試しながら見守ってみてください。

必ず、その子なりのステキな結果に出逢えます。

※参考文献:岸本裕史『見える学力 見えない学力』

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