映画「Search2」観ました
ついに公開されたSearch2を観てきました。
シリーズと銘打っていますが、全然繋がりはありません。
全編PCの画面の中で進行するというコンセプトが同じ、という意味です。
なので本作だけ観ても十分楽しめます。
そして見せ方としては進化しているのがお見事でした。
以下、ネタバレはしないよう、本作の魅力を伝えてみたいと思います。
あらすじ
父親をなくしてから母親との間に溝ができてしまった娘ジューン。
母に「おちびのジューン」と呼ばれ反発することもしばしば。
母親の海外旅行の間に羽根を伸ばすが、帰国予定日になっても母は帰国せず音信不通に。
娘は母の滞在したホテルに連絡を取るが、個人情報なため見るには警察からの要請が必要だが、この防犯カメラは48時間で上書きされてしまうとのこと。
しかし警察に連絡しても手続きの時間の関係で間に合いそうにない。
焦るジューンはネットの力を駆使して独自に母の行方を追うことにする。
注意点
この映画に出てくるスマートフォンはiPhoneで、そのサービスと機能を使うことで事態の進展を図ります。
そのため、Apple製品についてある程度の知識がない人には「これってナンのこと?」「それって何?」となってしまいます。
siriはほとんどの人がわかると思いますが、facetimeはAndroidしか知らない人にはわからないと思います。
ちなみにAppleアカウントを使ったチャット&通話アプリだと理解しておけば映画を見る上では十分です。
あとはスマートウォッチの機能ですね。
とはいえ、Apple Watchではなく「特殊な機能を持った腕時計」なのでそこは「そんな事ができるスマートウォッチもあるのね」程度で十分ですが。
感想
これらを使いこなしている若者が、母の失踪の原因を探るために母のアカウントに侵入したり(そのために思い当たるパスワードと試したり)とハッキングテクではないハックをする様がリアルです。
そして一度アカウントに侵入すれば「そこまで出来るのか!」と1つのアカウントに複数のサービスが連携していることの利便性と危険性を気付かされます。
それとともに、アカウントに秘められた裏の顔が見えてくると、リアルとネットのどちらが真実なのか、今まで信じてきたものが揺らいでいくというのがとても面白い。
映画がある程度進行すると、感のいい人なら事件の全貌がわかってしまうでしょう。
そうなると自ずと終盤の展開も予想がついてくると思います。
しかしそのピンチをただの十代の少女がどうやって脱するのか? それだけでも面白い映画です。
まとめ
上で書いてきたようにこの映画は題材的にデジタルガジェットに興味があるか無いかで向き不向きが出ると思います。
例えば「科捜研の女」あたりが好きな人なら十分楽しめるでしょう。
それとご自身がiPhoneユーザーならかなり身近に感じられて面白いのではないでしょうか?
とりあえず、私はとても楽しめました。
最後に
私は字幕版を観たのですが、これは素直に吹替版を観たほうが集中できたかもしれないと思いました。
画面に映されているネットの記事とそれを見ながら話をしている登場人物たちのセリフを同時に追わねばならず、字幕版は画面中に文字が出てくることになり、目で追うのが忙しいです。
英語リスニングに自信がある方は字幕の方が役者の細かいニュアンスを感じ取れるので良いと思いますが、この手の推理物は同時に自分なりの推理を頭の中で展開することになるので、吹替版のほうが少しでもストレスを軽減できそうだと思いました。
……少し時間が経ってから、もう一度今度は吹替版で観てみようかな?
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ゲーム業界に身を置いたのは、はるか昔…… ファミコンやゲームボーイのタイトルにも携わりました。 デジタルガジェット好きで、趣味で小説などを書いています。 よろしければ暇つぶしにでもご覧ください。